第2回 インタビュー編 「木ノ脇道元と映画」
記念すべきインタビュー第1号は、現代音楽のパイオニア的存在であるフルーティストの木ノ脇道元さんとの対談。道元さんは岩崎さんの大学院時代の恩師でもあり、最近ではコンサートで共演することもあるそうです。映画に関わる仕事をされるという道元さんに映画の魅力を語っていただきます。
記念すべきインタビュー第1号は、現代音楽のパイオニア的存在であるフルーティストの木ノ脇道元さんをお迎え致しました。道元さんは私の大学院時代の恩師でもあり、最近では一緒にコンサートをさせていただいたりもしております。そんな道元さんは大の映画好き!ご自身も映画に関わる仕事をされたり、SNSで映画レビューを書いたりと、映画への愛が深いことはなんとなくご存じの方も多いかもしれません。私も映画が好きなので、レッスンが終わった後、映画の話を楽しくさせていただいたことがとても印象に残っています。
今回は、そんな道元さんに思う存分映画について語っていただきました。
映画との出会い
それから、いわゆる単館の映画館でしかやっていないような映画は地方だと本当に限られたところでしか上映されないけど、都会はその辺便利で、新宿と渋谷に行けたくさんやっているじゃない。だったら、見れるだけ見ておこうかなと思ったっていうのもあるかな。
道元さんの部屋に刻まれた数々の“映画クロニクルズ”(写真提供:木ノ脇道元)
ニトログリセリンってなんだ
▶︎インタビューは、2ページ目に続きます
木ノ脇道元 Dogen Kinowaki
福岡県出身。フルートを武田又彦、金昌国、細川順三の各氏に師事。東京藝術大学在学中に東京藝大管弦楽研究部とユン・イサンのフルートコンチェルトを共演。東京藝術大学を中退後、フルート奏者として新しい音楽に携わるようになる。
同世代作曲家達とのコラボレーションや実験的な試みを多く手掛けた、90年代と2000年代の活動から、徐々に創作と演奏の二本柱を目指すようになり2011年、初めて自作品のみの演奏会「木ノ脇道元作品演奏会」を行ない、作曲家としての存在感を示す。2013年には松井久子監督のドキュメンタリー映画「何を怖れる」で音楽監督として、作編曲、演奏の両方で映画に携わった。現在、東京芸術大学非常勤講師、神奈川県立弥栄高校非常勤講師、ムラマツフルートレッスンセンター講師。演奏家としてはアンサンブルノマドメンバー、また株式会社シャングリラの登録アーチストとしてスタジオワークも行なう。
公式ホームページ https://kinowakidogen.com/profile
岩崎花保 Kaho Iwasaki
愛知県豊田市出身。
第15回日本クラシック音楽コンクール中学校の部全国大会第1位。
第61回全日本学生音楽コンクール高校の部全国大会第1位。
第13回万里の長城杯国際音楽コンクール管楽器部門第1位をはじめ、様々なコンクールで入賞。
2012年豊田市文化振興財団より文化新人賞受賞。
小澤征爾音楽塾、浜松国際管楽器アカデミー、ロームミュージックファンデーション音楽セミナーに参加。
NHKのクラシック音楽番組「ららら♪クラシック」や「スコラ」などに賛助出演し、人材派遣の協力もしている。
学生時代から古楽の世界にも興味を持ち、トラヴェルソ奏者としても活動しているほか、朝♪クラ音楽ディレクター、コラムライター、コンサートの企画運営など、演奏以外の仕事もボーダーレスに行っている。
東京藝術大学音楽学部附属音楽高等学校、東京藝術大学を卒業。
同大学大学院音楽研究科修士課程器楽専攻を修了。
2019年より東京藝術大学管打楽科の非常勤講師として藝大ウィンドオーケストラの授業を担当している。
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木ノ脇道元 | 岩崎花保