フィンダのピッコロトリセツ講座 第3回
171号から新連載がスタートした「フィンダのピッコロトリセツ講座」では、ピッコロ奏者でピッコロ製作者でもあるスタニスラフ・フィンダに、楽器のお手入れや取り扱いを教えてもらいます。
皆さんは、ピッコロのお手入れや取り扱い、もちろん奏法もですが「本当はどうするのがベストなんだろう??」と迷ったり悩んだりすることはありませんか?
このコーナーでは、皆さんにピッコロに関する正しい知識をレクチャーしていきたいと思います。
皆さんが疑問に思っていたことが解決したり、目からウロコが落ちるかもしれない知識を得たり……きっと役に立つことと思います。
まずはここから...ウォーミングアップ
ウォーミングアップとして何をするのがよいか......まずはロングトーンです。おすすめは、中音の「ド」から始めて、「ド」を基準に半音ずつ上がってその都度「ド」に戻る、下がってまたその都度「ド」に戻る......という練習です。ド→シ→ド、ド→シ♭→ド、ド→ラ→ド、ド→ラ♭→ド......という具合ですね。吹いているうちにレガートでなくなってきたり、良い音で吹けていないと思ったら、そのまま先へ進まずに戻りましょう。大切なのは、とにかくゆっくりやることです。そして、1つの音であるかのようなレガートで吹けると、とても良いウォーミングアップになります。身体を意識する練習にもなります。なぜなら、意識せずにそこまでのレガートで吹くことはできませんから。
イメージ的には、象が木か何かを鼻で押しているような感じです。ぐーっと前に進むような...... “まっすぐな音”というのは、そういう感じがないといけません。音が変わっても、その押している感じはずっと同じです。
これは、ヴァイオリンの右手と同じです。良い奏法で弾いている人は、ずーっと音がつながっていきます。ヴァイオリニストが弓で音をつないでいくのを、私たちは呼吸でやらないといけません。このイメージをもって吹くことができれば、とても音が安定しますよ。そして、単に音をつなげるのではなく、ちゃんとしたレガートで吹けるようにもなります。
連動動画は近日公開予定
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・ピッコロ初心者におすすめする練習法
・読者より質問《アンブシュアについて》
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