フルート記事 フィンダのピッコロトリセツ講座 第4回
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THE FLUTE vol.174

フィンダのピッコロトリセツ講座 第4回

LESSON

171号から新連載がスタートした「フィンダのピッコロトリセツ講座」では、ピッコロ奏者でピッコロ製作者でもあるスタニスラフ・フィンダに、楽器のお手入れや取り扱いを教えてもらいます。

皆さんは、ピッコロのお手入れや取り扱い、もちろん奏法もですが「本当はどうするのがベストなんだろう??」と迷ったり悩んだりすることはありませんか?
このコーナーでは、皆さんにピッコロに関する正しい知識をレクチャーしていきたいと思います。
皆さんが疑問に思っていたことが解決したり、目からウロコが落ちるかもしれない知識を得たり……きっと役に立つことと思います。

ピッコロとフルート、練習法は?

ピッコロはフルートよりもずっと大きな圧力が必要ですが、フルートもピッコロも吹き上げるのではなく、重心は下に支え身体は常にリラックスさせておきましょう。ピッコロは繊細な楽器なので、ちょっとでも身体にストレスがかかったり、唇だけに頼った吹き方をしていては良い演奏はできません。そこはフルートも同じですが、特にピッコロの場合はそれが顕著に表れます。
私の場合は、テクニック的に難しい曲を吹くことになったら、まず最初にフルートで練習してから、ピッコロで吹きます。 基本的な練習のしかたは、フルートもピッコロも同じだと思います。ただ、ピッコロは、円錐形になっているということを意識しておいてください。基本になる音は、最低音の「レ」になります。フルートは円筒形で、もしH管の楽器だったら、いちばん下の「シ」の上にハーモニクス(倍音)が重なっていくように、どの音も均等に管が全体的に鳴るように練習しないといけません。
特に3オクターブ目の高音域をピッコロで練習するときには、耳にコットンを入れることをおすすめします。耳に詰め物をしたら自分の音が聞こえなくなってしまうのでは……という心配は無用です。とてもよく聞こえますから(笑)。むしろ、何も詰めていないときよりもよく聞こえますよ。特に耳栓が必要なのは、一人で練習するときですね。ほかの楽器と一緒に演奏するときには、ほかの楽器が音を吸い取ってくれるので危険ではありません。耳栓は遮音性の高いものはNGです。コットンくらいがちょうどいいですよ。

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・ピッコロとフルートの持ち替え、留意することは?
・読者より質問《アンブシュアについて》


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