フルート記事 フィンダのピッコロトリセツ講座 第9回
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THE FLUTE vol.179

フィンダのピッコロトリセツ講座 第9回

LESSON

皆さんは、ピッコロのお手入れや取り扱い、もちろん奏法もですが「本当はどうするのがベストなんだろう??」と迷ったり悩んだりすることはありませんか?
このコーナーでは、皆さんにピッコロに関する正しい知識をレクチャーしていきたいと思います。皆さんが疑問に思っていたことが解決したり、目からウロコが落ちるかもしれない知識を得たり……きっと役に立つことと思います。
また、フルートオンラインとも連動して、説明するだけではわかりにくい取り扱いやお手入れの方法などを動画で解説もしますので、お楽しみに!
今回は、読者の皆さまから寄せられたお悩みに回答していきます。

はじめに…

頭部管の中のジョイント部分を作る作業中

読者の皆様お元気にお過ごしですか?! 秋には日本でまたクリニックやレッスンができることを楽しみにしていましたが、世の中まだまだ落ち着かず叶わなかったので、とても残念に思っています。
私が住むチェコでは夏が終わり、気温が下がってきた頃から急激に感染が増え、一時は人口との比率では世界ワースト第1位になっていまいましたが、今は少しだけ落ち着いてきました。おかげさまで私は元気にしています! また日常で自然に音楽が楽しめる日が1日も早くやってくるのを、心待ちにしています。現在(11月)チェコはロックダウン中ですが、私はこれを機会に、ピッコロのちょっと新しい構造の研究をしています。
今回も皆様からの質問に回答させていただきます。少しでも参考にしていただけましたら嬉しいです。
日本の皆様も引き続き、お身体大切にお過ごしください。

 
 
スタニスラフ・フィンダ Stanislav Finda
チェコ・南モラヴィア地方出身。フィンダ ピッコロ製作者。プラハ音楽院を経て、プラハ芸術アカデミー修士課程修了。プラハ芸術アカデミー在学中に、プラハ国民劇場オーケストラソロピッコロ奏者に就任。その後1978年〜2008年1月までプラハ交響楽団ソロピッコロ奏者を務めたほか、チェコフィルハーモニー管弦楽団、ドレスデンフィルハーモニー管弦楽団等でも演奏した。オーケストラで演奏していく中で理想のピッコロが見つからないことから、ハンス・ライナーに弟子入りしその後自身で研究、製作を始める。オーケストラ奏者としての経験とその中での研究から生まれたピッコロは、これまでのピッコロのイメージを大きく変え多くの指揮者からも賞賛される。ピッコロはもちろんフルートの構造に対する知識も高く多くの演奏家からも信頼されている。

 

▶︎ 次のページに続く 
・できるだけ安くてちゃんとした楽器を……
・いきなりピッコロはOK?
・ストレートタイプとウェーブタイプ

 


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