![フルート記事 ミヤザワフルート創業50周年記念特別企画 グローウェルズ×クラーク](https://www.alsoj.net/userimages/t_magazine_sub1/3342/FL172_miyazawa_icon.png)
ミヤザワフルート創業50周年記念特別企画 グローウェルズ×クラーク
今年創業50周年を迎えたミヤザワフルートを記念するコンサートが先頃行なわた。そのゲストとして招かれたグローウェルズさんとクラークさんの対談が実現。初共演であり今回の来日で初対面となったお二人に、フルーティストの秋山君彦さんが話を聞いた。
時間をかけて発見すること
ミヤザワフルート50周年記念イベント
フルートとともに幸せを届けるコンサート
「フルートとともに幸せを届ける」というコンセプトのもと、創業50周年を記念して行なわれたコンサート。ここに足を運んだ人々は、「700名様、全席無料ご招待」と銘打った公演の招待客だ。紀尾井ホールに豊かに響く豪華ゲストたちのハーモニーを味わえるのだから、客席には存分に“幸せ”が届いたことだろう。マーク・グローウェルズ、さかはし矢波、イアン・クラークの3氏による演奏『華麗なる奇想曲』は、まさに「3人の名人による」というタイトルにふさわしい合奏だった。そして、イアン・クラーク氏の自作曲の数々を、本人の演奏で楽しめる......これほど豪華なステージはそうそう体験できるものではない。世界のファン垂涎のイベントと呼んでも過言ではない、貴重なパフォーマンスであった。さらに、ピアソラからこの作品を献呈されたグローウェルズ氏による、『タンゴの歴史』。様々な解釈や演奏法を聴く機会の多い作品だが、これが正真正銘の『タンゴの歴史』!もちろん、そんなことは音楽の素晴らしさの前には大したことではないのかもしれないが......。最後に演奏された、9人の出演者全員による『ウィリアム・テル』は、ステージ上の演奏者たちがから幸せをいただいたような、一体感とあたたかさが感じられる演奏だった。(編集部)
PROGRAMフュルステナウ : 華麗なるロンドOp.102
I.クラーク : Deep Blue、Orange Dawn、The Great Train Race、maya、Within...
F.ドップラー : フルートのための3つの小品より「子守歌」Op.15、ハンガリー田園幻想曲 Op.26
ポップ : ロシアのジプシー民謡 Op.462/2
チャイコフスキー : エフゲニー・オネーギンより「レンスキーのアリア」
ピアソラ : タンゴの歴史より「ボルデル1900」「ナイトクラブ 1960」
ロレンツォ : 華麗なる奇想曲(3人の名人による) Op.31
ロッシーニ :「ウィリアム・テル」序曲
2019年9月16日(月・祝)
会場 : 紀尾井ホール(東京)
出演 : マーク・グローウェルズ さかはし矢波 イアン・クラーク 飯島ゼクステット (竹下正登、糸島瑠海香、前田麻希、沼畑香織、高橋知里、松島沙樹) 成田有花 / 岡本知也(Pf)