お気に入りのアルトに出会う アルトフルート図鑑

2019-10-30

温かく、ふくよかで芳醇。
豊かに広がっていく、総銀の響き

株式会社 村松フルート製作所

ソロ、アンサンブル、オーケストラ……あらゆる場面で、その味わい深い音色が音楽を豊かに彩る。落ち着いた中低音域を担うために、感性豊かな作曲家たちがアルトフルートに求めた固有の音色感は、総銀製でこそ成し得るものだという考えのもとに生まれたモデル。特殊プラチナメッキ（オプション）を施したアルト版PTPは、音の透徹性とレスポンスの良さ、表現力の豊かさが際立つ。

ムラがなくバランスのとれた“鳴り”

株式会社アルタス

基本モデルは、ストレート頭部管のために専用設計されたキィ配列で、無理のない姿勢での演奏を可能にするAF825シリーズと、U字頭部管のために専用設計されたキィ配列で、小柄な人でもアルトフルートを楽に演奏できるAF819シリーズ。また、AF819シリーズにストレート頭部管を付属したAF821シリーズがある。どのシリーズも第3オクターブまでムラのないバランスのとれた鳴りで、ソロにもアンサンブルにも対応できる。

ゲマインハートから、
“アリ・ライアソンモデル”
ブラックアルトフルートが発売

株式会社グローバル

アメリカのジャズフルーティストで、低音フルート界の第一人者でもあるアリ・ライアソン監修のアルトフルート。操作性にすぐれ、ブラックニッケルプレートの輝きだけでなく、程よい吹奏感と輪郭のある明るい音色が特徴。

独自のスケールと
ソルダード・トーンホール

ミヤザワフルート製造株式会社

黒檀の指当てが特徴的なアルトフルート。ミヤザワ独自のスケールにより、低音域から高音域まで、正確な音程が得られる。またソルダード・トーンホールにより、重厚感のある音色を実現している。そのほかクリアな音の立ち上がり、なめらかな操作性など、細部にまでこだわった仕上がりになっている。

伸びやかであたたかみのある響き

パール楽器製造株式会社

パールの独創的なメカニズム「一本芯金」「ピンレス・メカニズム」という独創的なシステムにより、安定したキーの動きを実現したパールのアルトは、伸びやかであたたかみのある響きが特徴。さらなる音の深みを追及した管体銀製モデルや、U字頭部管を採用し、吹きやすさを重視したモデル、そしてFis足部管仕様のモデルなど、コストパフォーマンスにも優れた充実のラインナップが用意されている。

ゴールドブラスのあたたかく豊かな響き

株式会社ヤマハミュージックジャパン

反応が良く、あたたかい音色で豊かに響く材質「ゴールドブラス」を採用。表面仕上げには外観の美しさが際立つクリアラッカー仕上げと、より落ち着きのある響きとなる銀メッキ仕上げ（特別注文）が用意されている。ストレートの頭部管と、体の小さな人でも無理なく演奏できるＵ字頭部管モデルがあり、どちらもボリューム感がある響きが得られるように工夫が施されている。

半世紀の歴史を持つ信頼のアルト

株式会社三響フルート製作所

三響フルートでは創立直後から既にアルトフルートを製造しており、その歴史は半世紀になる。製造開始当初から、アンサンブルの中に温かみを加え、さらにしっかりと低音域を支える重量感のある音色を持つ楽器として評価されてきた。今日ではそれに加え、ソロ楽器としてアルトフルートの魅力を最大限に発揮する要素を取り入れ、国内外の一流奏者に愛用されるほか、誰もが知る世界の一流指揮者たちが認めるモデルでもある。
　ストレートモデルは、特殊管を数多く作り出してきた三響フルートの中でも最も歴史と信頼のあるモデル。大ホールでも隅々まで鳴り響く柔らかく重厚な音色と、考え抜かれた操作性を持つ。また、U字頭部管を持つカーヴドモデルは、コンサートフルートに限りなく近い操作性と、他では得られない重量バランスを実現した。

左：銀925C（G）/足部管
右：銀925 / 右手アシスト / H（Fis）足部管

音色の均一性と体に負担の少ない設計

古田土フルート工房

全音域の音色の均一性を重視し、管径を24mmと細くしている。1998年には、右手の操作位置を3cmほど体側に移動した「右手アシストキーシステム」の楽器を発売。普通のモデルでも右手小指のキーの角度を工夫するなど、体に負担の少ない設計が考慮されている。