EWIプレイヤーによる名盤 II

THE GREAT PERFORMANCES OF EWI PLAYERS

 

 

<国内のEWI奏者>

SWEET&GENTRE.jpg

T-SQUARE / 宮崎隆睦

Album「SWEET&GENTLE」(1999)

 

<参加ミュージシャン>
宮崎隆睦(Sax,EWI)安藤まさひろ(Guit)須藤満(Bass)則竹裕之(Ds)松本圭司(key)他

宮崎隆睦がT-SQUAREに加入して2枚目となる本作では、コンテンポラリー・フュージョン、コンテンポラリー・ジャズの雰囲気を持つ『DALI'S BOOGIE』(EWIによる演奏)を含め、自身が3曲ほど(『SCENE-000』は須藤満との共作)楽曲提供している。また、アルトがキャッチーなメロディを奏でる『SCRAMBLING』など、より多くのリスナーが楽しめる内容の魅力的なアルバムだ。

 

TRUNK THE SQUERE.jpg

THE SQUARE / 伊東たけし

Album「TRUTH」(1987)

 

<参加ミュージシャン>
伊東たけし(As,Lyricon)安藤まさひろ(Guit)和泉宏隆(key)須藤満(Bass)則竹裕之(Ds)他

本作5曲目『TRUTH』は、テレビで「F-1グランプリ」のテーマ曲として使われあまりにも有名。ウィンドシンセを見たことはなくとも、ほとんどの日本人がその音を耳にしたことがあるだろう。この楽曲の持つ、気持ちを高揚させるメロディは、ウィンドシンセの表現力、音色があってこそ引き出されたのではないだろうか。また、インスト曲がこれほどのポピュラリティを得たという意味からも、この曲の功績は計り知れない。

 

WELCOME TO THE ROSE GARDEN TSQERE.jpg

T-SQUARE / 本田雅人

Album「Welcome To The Rose Garden」(1995)

 

<参加ミュージシャン>
本田雅人(Sax,EWI)安藤まさひろ(Guit)須藤満(Bass)和泉宏隆(key)則竹裕之(Ds)他

本田雅人がT-SQUAREに在籍していた期間中で、EWI使用曲が最も多いのが本アルバムであろう。キャッチーで覚えやすいメロディがいかにもT-SQUAREといった感のM1〜3や、変拍子で、タイトかつ爽快感あるサウンドのM6など、すべてをEWIで演奏。本田がT-SQUAREに加入して初めてのアルバム「NEW-S」ほどのインパクト、派手さはないものの、EWI愛好家にとっては忘れてはならないアルバムだろう。

 

Mouth_to_Hands.jpg

A.O.I / 宮崎隆睦

Album「Mouth to Hands」(2004)

 

<参加ミュージシャン>宮崎隆睦(EWI,Ts)高橋亞土(Key)

AORならぬA.O.Iとは、“Adult Oriented Instrumental”の意とのこと。楽曲はすべてミディアム〜スローのテンポで構成され、サウンドはまさにアーバンかつ大人の雰囲気が漂う。宮崎のEWIによるM4〜6は、しっとりとした何ともいえない大人の色気や郷愁、ペーソスなど、聴き手にさまざまな感覚をもたらす。また、アルトの演奏はすでにおなじみの宮崎だが、本作で聴けるように芳醇で、バズィーなテナーの音色は特筆もの。都会の夏の夜にシャンパン片手に聴きたいアルバムだ。

 

時間旅行.jpg

T-SQUARE / 伊東たけし

Album「時間旅行」(2010)

 

<参加ミュージシャン>
伊東たけし(As,EWI)、安藤まさひろ(Guit)、河野啓三(key)、坂東慧(Ds)他

T-SQUAREといえば、メロディに歌詞をつけてそのままヴォーカリーズ化できてしまうようなキャッチーなメロディの楽曲が魅力だが、本作でもM1、M4など印象的なメロディを伊東たけしのEWIが奏でる。またそれとは逆に、これまでのT-SQUAREにはなかったような、ファンクやR&Bを彷佛とさせるダンサブルな要素も多分に含んでおり、それらは、ひとえに若手ドラマー坂東慧がもたらすグルーヴ感に他ならない。聴き応え充分なオススメのアルバム。

 

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住友紀人

Album「Close in Time」(2000)

 

<参加ミュージシャン>
住友紀人(EWI,Sax,Pf,Vo)、Philippe Saisse(F,Rhodes)Micky,T、U,key 金森佳朗(Vo)山口英次、ブラボー小松(Guit)バーベQ和佐田(Bass)鶴谷智生(Ds)他

前ページでご紹介したCD「Try this at home」にも2曲程参加して、EWIの圧倒的な演奏テクニックと個性を披露している住友だが、EWI黎明期からさまざまな可能性を追求してきたプレイヤーだけあって、本作でもバラードにアドリブ・ソロにと、そのサウンドは表現力豊かで深い。ただ一つお断りしておかなければならないが、前述の「Try this at home」も本作も、現在入手がとても難しい。再販などしていただけるとありがたいのだが……。

 

 






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