教えて! オカリナセブン【特別編】
新型コロナウイルス感染症が世界的に広がり、未だかつてない事態になっています。
でも、こんな時こそ、演奏を楽しみつつ前向きにいきたいものです。
アンサンブルやレッスンはできなくても、個人練習でレベルアップを目指すのもいいでしょう。
今回の「教えて!オカリナセブン」(Ocarina誌で連載中)では、以下の読者からの質問にオカリナセブンのメンバーが回答しています。
Q ヴィブラートをかけてみたいのですが、教則本を見たりしてもいまひとつできるようになりません。良い練習のしかたはありますか?
このページでは《特別編》として、植田篤司さんにヴィブラートの効果や注意点などをお答えいただきます。ぜひOcarina本誌の掲載内容とあわせてお読みください♪
植田篤司
注意点
● ヴィブラートは演奏技法である以上、かける、止める、波の深浅疎密などのコントロールができなければならない。
● 曲や作曲者の時代背景、楽曲分析、歴史的な習慣や慣例的なものを考慮する必要がある。
● 作為的にならず、自然と意識的な感じをさせない波を心がける。
● 細かく動く音にはかけない。
● アンサンブルにおいて、旋律線、ソロパートなどではよくかけるが、和音や伴奏では基本的にかけない。
ヴィブラートをかけることで期待できる効果について
● クレッシェンド、デクレッシェンドのより明瞭な提示
● 劇的な表現、クライマックスであることの示唆
● 緊張感、 弛緩感(穏やかさ)
● 終止に対する印象づけ、など。
その他
● 優れた演奏者の演奏をよく聴き、フレーズのどの部分にどのようなヴィブラートをかけているか、また、その必然性を理解する。
● ヴァイオリンなどの弦楽器のヴィブラートは手首や腕の動きとして視覚的に見ることができるので、大変参考になる。
● 1983年に出版された「フルート奏者のヴィブラート : 理論と方法」(ゲルトナー著、シンフォニア刊)において、それまでは横隔膜でヴィブラートをかけているとされていたものが医学的検証から横隔膜ではなく胸やのどでかけていることが判明した。
● ヴィブラートは正しいピッチの真っ直ぐな音を歪めるようなものである。料理に例えるならば香辛料と同じで、かけすぎると不味くなることを知っておくべきである。
他のメンバーの回答はOcarina33号に掲載しています。
このコーナーでは、みなさんからの質問をお待ちしております!
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