オカリナ記事 音楽力を上げる! おうち練習のススメ
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Ocarina vol.34│特集

音楽力を上げる! おうち練習のススメ

全世界を激変させてしまったCOVID-19、いわゆる新型コロナウイルス感染症。今年4月にコロナウイルス感染拡大防止のため緊急事態宣言が出され、外出自粛=STAY HOME が合言葉となりました。6月には、緊急事態宣言は解除されましたが、感染拡大防止のためみなさんの活動が制限されています。
そんな今だからこそできる自宅での練習やトレーニング法などを知っておく必要があります。そこで今回は、プロ奏者に自宅での個人練習について聞きました。

 

以下の質問に答えていただきました。

Q1. いつも行なっている個人練習は?
Q2. このコロナ禍により、自宅での練習の仕方は変わりましたか?
Q3. この時期にOcarina愛好者が強化したほうがいいことはありますか?
Q4. Q3の強化ポイントに関する練習法は?
Q5. 自宅での音出しが難しい場合、この時期は何をしたら良いのですか?
Q6. イメージトレーニングの重要性や方法は?
Q7. 自宅での練習は一人でしかできませんが、人と合わせる感覚を忘れないための練習法は?

ここでは、プロ奏者のコメントの一部を紹介します。

 

Aya

Ayaさん(オカリナDUO うらら)

A1 自分の個人練習の時間がしっかり取れないこともありますが、隙間時間で効率よく練習することを心がけています。
近々コンサートがある場合は曲の練習をします。まず音を出さずに譜読みをしてそのあとゆっくりのテンポで音を出して、他のパートがある場合はその音も実際に吹いてみたり、ピアノで音をとって確認します。徐々にテンポを本来のものに近づけて音を整えて完成させていきます。時間が取れる時には、基礎練習をじっくりとやります。もちろん、コンサート前でも基礎練習は大切ですので「短時間でも集中して効率よく」を心がけてやります。

 
[Profile]
オカリナDUOうららは、NaoとAyaの2人で構成。2003年より活動を始め「癒しのサウンド」として国内はもとより海外においても高い評価を得ている。2008年に発売された1st CD「その勇気を忘れないで」の同曲は、フジテレビのドラマにも起用され反響を得た。結成15周年記念コンサートには、1000人で吹くオカリナコンサートを実現し、駆けつけたE.ベルナゴッツィ、F.ガッリアーニ両氏も「胸の高鳴りを押さえきれない」と絶賛した。Duoとして充実した活動を送る中、2014年にHong-Song国際オカリナコンクールにて、グランプリに輝いた「NightOcarina Ensemble」や、日本を代表するオカリナ奏者達との7重奏「Ocarina Delight」のメンバーでもある。また、E.ベルナゴッツィ、F.ガッリアーニ氏との4重奏が世界での活躍を期待されている。

 

君塚仁子

君塚仁子さん

A1 下腹を引っ込めて、そのままキープする筋トレを、気が付いた時には常にやっています。へそ下10センチあたりの下腹部を引っ込める、または引き上げるイメージで、そのままキープして生活します。おそらく呼吸するたびに肋骨が開いて、横隔膜周辺がよく動くようになると思います。
演奏する上で息づかいが自然に上達する練習法です。息が続くようになり、音色がガラッと変わりますよ♫ この練習は結構大変だと思うので、最初は1〜3分程度から始めてみてください。慣れてきたら長くしていきましょう。

 
[Profile]
東京都出身。聖徳大学短期大学部音楽科卒業。同大学専攻科卒業。同大学研究科音楽専攻卒業。ソロ、アンサンブル、オーケストラで演奏する一方で、オカリナに興味を持ち、オカリナの演奏活動を始める。2002年韓国済州島にてHALLAウインドオーケストラとオカリナで共演。2008年~2010年フルート&オカリナ奏者として、みつとみ俊郎プロデュース「レディースオーケストラFlumus(フルムス)」初代コンサートミストレスを務める。2012年オカリナと2台のアイリッシュハープユニット「ゴシキヒワ」を結成。2015年君塚トリオ結成、同年1stアルバム「PEONY」をリリース。2017年ゴシキヒワ1stアルバム『ゴシキヒワ』をリリース。山野楽器オカリナフェア・森の国オカリナフェスティバル・南大阪オカリナフェスタ・韓国ホンソンオカリナフェスティバルゲスト出演。インターネットクラシックラジオOTTAVA「Salone」プレゼンター。2017年11月のNHK Eテレおかあさんといっしょ・月の歌「オカリナのリーナ」を作曲するなど、マルチ・アーティストとして活躍中。

 

小林洋子

小林洋子さん

A1 チューナーを見ながら音程重視のロングトーンをしてから、チューナーを見ずに音色重視のロングトーンをします(ヴィブラート有り無しで)。声楽のために書かれた、コンコーネ50番のエチュードのはじめのほうの曲をよく自分の調子を見るための基準曲のようにして練習してます。あとは、音階練習をしてます。

 
[Profile]
東京音楽大学音楽部音楽学科サクソフォーン専攻卒業。サクソフォーンを須川展也、田中靖人、中村均の各氏に師事。室内楽を中村均、石渡悠史の各氏に師事。東京文化会館新進音楽家デビューオーディション合格。同披露演奏会に出演。NHK洋楽オーディション合格。NHK・FM「土曜コンサート」出演。オカリナを江波太郎氏に師事。第2回日本オカリナコンクール デュオ部門第1位 総合グランプリ受賞。お喋りたっぷりのコンサートはいつも笑いに溢れ「元気が出る!」とリピーターも多い。オカリナの指導力にも定評があり、長野、群馬、埼玉、東京、千葉、大阪、兵庫、沖縄などで基礎を中心としたレッスンを行なう。2015年に結成された小林洋子の生徒によるラージアンサンブル「アコリット」にもファンがいる。タローズオカリナアンサンブルCD「名曲に乾杯」「華麗なるオカリナアンサンブル」参加。ソロCD「歌ってみたい! 大好きな曲」「RAINBOW」をリリース。アルソ出版「オカリナクラシック」vol 5,6 CD 参考演奏収録。レマンテ出版「ステージで奏でたいオカリナデュオ曲集」「オカリナ奏者おすすめの1曲シリーズ」第1弾「キンカホウ(指切)」参考演奏収録。YouTubeチャンネルにて「小林洋子のこんな時はオカリナで♪」配信中。

 

弓場さつき

弓場さつきさん

A1 今取り組むべき曲の中で自分が苦手な部分をピックアップして、克服できるまで研究して練習します。何時間も吹き続ける…という練習は、リサイタル前など追い込まれた状況を除いて滅多にしないです。

 
[Profile]
1991年、福岡県福岡市出身。10歳よりオカリナを始める。福岡県立修猷館高等学校を卒業後、2010年より山梨県に移り住み大沢聡氏の元へ弟子入りする。2011年5月、第46回国際芸術連盟新人オーディションに合格し審査員特別賞並びに奨励賞受賞。本格的にプロ奏者として活動を開始する。2013年7月、ファーストアルバム「Strada」を発表。2014年、自身が開発に携わった「Satsuki Ocarina」をFocalink社より発売。2018年にはトリプル管も発売し、全8種類を全国展開している。2015年株式会社ブレーメンより、弓場さつき監修複数管オカリナ用楽譜を発売。現在もシリーズとして展開中。2016年夏、ドイツとオーストリアに短期滞在。オカリーナの他、あらゆる楽器のスペシャリストである世界的な音楽家・ルッキーニ氏の指導を受ける。これまでに、アメリカ・イタリア・中国・韓国で開催された国際オカリナフェスティバルにソロ演奏で参加し、好評を博す。2018年4月、クラシックギタリスト加藤優太氏とのデュオアルバム「colorido」を発表。2019年4月、クラシックギタリスト加藤優太氏と音楽事務所「studio Quokka」を設立。現在は福岡県を中心に、演奏家・講師として国内はもとより海外にも活動の幅を広げている。2019年9月、NHKホールで公開収録されたNHK BSプレミアム「こころの歌人たち スペシャル ~歌よ未来へ~」ゲスト出演。山梨オカリナ連盟参与。東京オカリナカルテットメンバー。studio Quokka副代表。

 

全文はOcarina34号に掲載されています。






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