オカリナ記事 誰でもできるOcarina修理術《前編》
オカリナ記事 誰でもできるOcarina修理術《前編》 オカリナ記事 誰でもできるOcarina修理術《前編》
諦めるのはまだ早い!

誰でもできるOcarina修理術《前編》

茶碗やお皿などと同じように、陶製のOcarinaは何かにぶつけたり落としたりすると、その部分にヒビが入ったり 欠損したり、場合によっては破損してしまうこともあります。そうなってしまうと、せっかくのお気に入りのOcarinaがもう吹けないと諦めてしまう方もいるでしょう。しかし状態などによっては、音色などが変わってしまうことも考えられますが、修理して直せる場合があります。一部のメーカーや製作者は修理対応や焼き直しなども行なっていますが、自分で直せるなら、その方法を知っておきたいものです。そこで、今回と次回の2回にわたって接着剤やパテなど市販のものを使って自分でもできる修理術と、メーカーなどが行なっている修理方法も一部紹介します。

 

修理に関する素朴な疑問について
ひぐらしオカリナの鈴木のぼるさんに聞きました!

鈴木のぼる

鈴木のぼる Noboru Suzuki
東京都出身。ひぐらしオカリナ研究所/所長、ひぐらしオカリナ製作者。独学でオカリナ製作技術を習得する。2005年に手引書「ハンドメイドオカリナ」(いかだ社)を出版。主催したオカリナ製作教室などにより、優秀な製作者(プロを含む)を多数輩出する。青春時代、オカリナを友として、インド、ネパール等で放浪の旅をしていた。また、観察した植物をFacebookに投稿。魅せられた「からすうりの花」をオカリナ曲として作曲する。オカリナの豊かな音色、無理なく演奏できるフォルムなどをいつまでも追及している。

 

Question1 修理の依頼について

 

鈴木 修理の依頼は、私が製作したひぐらしオカリナだったら必ず受けますが、他の製作者のオカリナでも修理を受けることがあります。 受けると言ってもすぐに直せるようなヒビ割れ程度が多いですが、もちろんお断りするときもあります。
(本文はさらに続きます)

 

Question2 割れの修理

 

鈴木 割れの修理では、本漆などを使ってつなぎ合わせますが、接着面に跡が残るので美しくないんです。 金継ぎなど目立たなくする方法はありますが、手間も、費用もかかる。金継ぎというのは漆を使って割れた部分を貼り合わせた後に、そのつなぎ目にそって金粉を塗っていく作業ですけど、今までオカリナの修理で金継ぎをしたことはありません。
(本文はさらに続きます)

 

他にもこんなことを聞きました。

Question3 ヒビの修理
Question4 一部が欠けたときの修理
Question5 焼いて直せる?
Question6 これは直せないというOcarinaは?
Question7 よく聞く修理の症状は?
Question8 音に影響がない破損や欠損
Question9 修理するときの注意点

さらに……

実験してみよう! その1

1. シリコーン補修材

2. パテ

3. シェラック(セラック)

4. ホットメルト接着剤

 

【注意事項】
接着剤の成分や、接着剤に含まれる有機溶剤によってはホルムアルデヒド等の発ガン性物質が含まれて いたり、皮膚障害などを起こす可能性があります。自然由来のものは安全性が高いと言われていますが、 メーカーなども100%安全とは言い切っていない商品が多いので、唇に接する吹き口などには接着剤を使用しないようにしましょう。また、漆のようにアレルギー反応を起こすものもあるので、使用上の注意をしっかりと確認してから使ってください。

 

全文は本誌Ocarina Vol.48でお楽しみください。

 





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