誰でもできるOcarina修理術《後編》
茶碗やお皿などと同じように土を焼いて作られたOcarina は、何かにぶつけたりするとその部分にヒビが入ったり欠けたりします。床などに落としてしまった場合は割れてしまうこともあります。せっかくお気に入りのOcarinaを見つけることができたのに壊れてしまったことで吹けなくなり、もう使えないと考える方も少なくありません。
しかし、状態などによっては修理して直せる場合もあります。メーカーなどでは、修理はもちろん焼き直しもしてくれますが、自分で直せるなら、その方法を知りたいと思うのは当然のことでしょう。
そこで、今回も前号に引き続き、接着剤やパテなど市販のものを使って自分でできる修理術、そしてメーカーでの修理方法も紹介していきます。
修理に関する素朴な疑問について
株式会社大塚楽器製作所
代表取締役社長 大塚太郎さんに聞きました!
Question1 修理の依頼について
大塚 ひび、割れ、欠けではそれほど大差はないと思いますが、あえて言うなら割ってしまった方が多いかもしれません。粉々に割れていてもかなりの確率で修理は可能です。そのとき、割れた部分をすべて拾い集めて一緒に送ってくださいと依頼者にお願いしています。その割れた部分を地道に貼り合わせていきます。砂状になってしまってなくなることもありますので、一部パーツがなくなった場合、その部分を粘土で型取りして代替パーツを作り、焼いたあとにはめ込みます。なるべく欠損した部分の形に合うように作ってはめ込んでいますが、場合によっては多少のすき間ができてしまうこともあります。
(本文はさらに続きます)
他にもこんなことを聞きました。
Question2 塗装による変化
Question3 修理できない、直せない部分
Question4 焼直しについて
Question5 他社メーカーの修理
Question6 一番多い依頼について
さらに……
実験してみよう! その2
1. 瞬間接着剤
2. 天然漆(生漆)
3. シリコーン接着剤
【注意事項】
接着剤の成分や、接着剤に含まれる有機溶剤によってはホルムアルデヒド等の発ガン性物質が含まれて いたり、皮膚障害などを起こす可能性があります。自然由来のものは安全性が高いと言われていますが、メーカーなども100%安全とは言い切っていない商品が多いので、唇に接する吹き口などには接着剤を使用しないようにしましょう。また、漆のようにアレルギー反応を起こすものもあるので、使用上の注意をしっかりと確認してから使ってください。
全文は本誌Ocarina Vol.49でお楽しみください。
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