レッスンマスターで自分の音を録って聞こう
Ocarina10号 JVCレッスンマスター
チューナー、メトロノームといった練習に必要な機能が全部詰まっていて、機械が苦手でもカンタンに使える。さらに小さくて持ち運びに便利で、綺麗な音で自分の音を残せる……そんなOcarina吹きの理想をすべて叶えてくれる音楽練習用のレコーダーが、「レッスンマスター」です!
今回登場いただくのは、本誌「おっかしーなオカリーナ」でもおなじみのOcarina奏者 みるとさん。普段からレッスンマスターを活用しているみるとさんに、その魅力と、自分の音を録音することの重要性を聞きました。
── Ocarina練習において、自分の音を録って聞くことは大事だと思いますか?
それは絶対に必要だと思います。客観的に聞かなければわからないことがたくさんありますから、「録って聞く」という作業はとても重要です。例えば今号の特集の“ヴィブラート”に関しても、ちゃんとできているかどうか、録って客観的に聞いて確認することが大切です。そしてもう一つ重要なのが、「録って聞く」という作業を継続すること。上達するうえで一番大事なことは「継続」だと思っています。僕は昔テープレコーダーで自分の音を録音していたのですが、テープなので音が劣化するんです。録った音を聞いて「自分の音はこんなにも汚い音なのか」と、嫌になって録ることをやめてしまった時期もありました。レッスンマスターなら自分の音をいつまでも良い音で残せます。だから、レッスンマスターが「高音質」という部分にこだわり、そこに手を抜いていないという点は素晴らしいですね。
── 最近はテープレコーダーが売ってなくて代わりが欲しい方も多いと思いますが。
そうですね。レッスンマスターは一目見て「使いやすそう」な印象を受けます。実際に簡単で使いやすいのですが、あえて強調して言うと「使いやすそうに見える」ことも大事なんです。最近はスマートフォンにレコーディングなどのアプリを入れて色々なことができますよね。けれど、今までテープレコーダーを使ってた人が、いきなりそれを勧められても「よしやってみよう」とはなりません。第一印象で「面倒くさそう」という気持ちが先行して、モチベーションが一気に下がってしまう。何事もいかにモチベーションを維持できるかが重要です。レッスンマスターはテープレコーダーの延長のようなイメージで手軽に録音できます。カセットテープがマイクロSDカードになったと思えばいいわけです。他のレコーダーと比べてレッスンマスターが圧倒的に勝っている点は、手軽さを大事にしているところです。それでいてさらにこだわりたければ、実は色々な機能がついていますから、物足りなくなった人は新たな機能を使って次のステップへ進むこともできます。あとすべて日本語表記というのも日本人に優しくていいですよね。近年カセットテープの取扱いがなくなってきて困っている方も多いでしょうが、レッスンマスターはそういった音楽の愛好家層にぴったりだと思います。
── 先ほどの「高音質」というお話について、みるとさんは現在RD-R2(RD-R20の前モデル)をお使いですが、使ってみていかがですか?
実はOcarinaとRD-R2のマイクの位置の相性が良いんです。Ocarinaは壷状の楽器のため、例えばラッパのように音を出す部分が一点ではありません。つまり音孔から漏れる音を拾わなければならない。Ocarinaはあちこちに音が飛ぶため、1本のマイクではレコーディングしきれないんです。耳元では高音が綺麗に聞こえているのに、正面に置いたテープレコーダーで録って聞くと「なんだか音がスカスカして聞こえる」という経験をお持ちの方がいるかもしれません。その原因のひとつは、Ocarinaはかすれた音は前方に飛び、実音である高音部分は横や後方に飛んでいく性質があるため、前のマイクに届くのはかすれた音の方が大きくなってしまうこと。そこでこのRD-R2の左右に配置されたステレオマイクが良いのです。部屋鳴り、つまり部屋全体に響いている音を綺麗に拾ってくれるので、Ocarinaのような特殊な楽器との相性は抜群です。
── みるとさんも自分の音を録って確認していますか?
僕の場合はリハーサルを録ります。最初にレッスンマスターをポンと置いて録音するんです。その場で周りのメンバーと「ちょっと聞いてみようか」とプレイバックするときに、このRD-R2のスピーカーが活躍します。こんなに小さなスピーカーで、かなりの音量を出してくれるんですよね。ここがさすがJVC、音にこだわっている会社が作ったものだという特色が出ている部分だと思います。
初心者、アマチュアの方はもちろん、ぜひプロの方にもおすすめしたいですね。