ホンヤミカコ Micaco Honya
Ocarina愛好者はもちろん、一般の方にも広く知られている女性Ocarina奏者と言えば、最初に思い浮かぶのがホンヤミカコさんでしょう。
ホンヤさんは、今年CDデビュー25周年を迎えました。
今回は、これまでのホンヤさんの25年を振り返りながら、現在そして今後の活動などにも迫ります。
─今年CDデビュー25周年ですね。おめでとうございます。
ホンヤミカコ ありがとうございます。最初のCDは「station」というミニアルバムだったのですが、その発売から今年で25周年になります。そして、来年はメジャーデビュー25周年です。この「station」はソニーのグループ会社のindiVisual records(インディビジュアルレコーズ)からリリースされました。メジャーデビューは東芝EMIでした。
─CDデビューのきっかけを教えてください。
ホンヤ 当時、池袋や新宿のストリートでオカリナを吹いていまして、その時ソニーのクラシック・セクションの方から「新人オーディションを受けてみませんか」と書かれた名刺をいただいたんです。ある時、オーディションを受けようと思ったわけではなく、当時習っていたパントマイムの公演の案内をその方に送りました。そうしたら、その公演を見にきてくださって「悪いけどキミのパントマイムには興味はないが、オカリナには興味があるから」と言われ、その後、その方が芸能プロダクションをはじめ、いろんな方を紹介してくださいました。その関係でソニーの新人セクションで育てられることになりました。
─その当時から表現することが好きだったのですか?
ホンヤ そうですね。意識化はできていなかったと思いますけれど、やはり表現することが向いていたのでしょう。 当時、自分の中ではパントマイムとオカリナは結びついていなかったのですが、のちにパントマイムで習ったことが自分の作曲や演奏に繋がったりして、とても大きな役割を果たしていることに気づきました。パントマイムは言葉による表現ではないので沈黙のままステージに立ちますが、そこで強い意志・意識を持っていないと存在感がなくなってしまいます。演出家は「キミはどうしてそこにいるのか」と毎回問い続けます。だから、自分の内面をどんどん掘り下げていくことになります。自分を追い詰めて掘り下げていって、それでも確信というものにはたどり着けません。でも、深く深く掘り下げていくことが作曲に結びついています。頭で考えたものではない、自分の中から出てくるもの、自分の深部とつながり、そこから出てくるものを曲にしています。
この続きはOcarina24号で。
ホンヤミカコ Micaco Honya
Profile
1994年東芝EMIよりCD「Ocarina」でメジャーデビュー。これまでに自作曲を中心とするCDを14枚、楽譜集を5冊出版。NHK『みんなのうた』で放送の「ななかまどの秋」、テレビCM 曲「たんぽぽぽ」「オカリナマーチ」、テレビ番組テーマ曲「大地の旅」「TSUBAME」他、多くの楽曲がメディアで取り上げられる。2007年イタリア公演の際、「伝統的音楽文化向上への貢献」により“ロンバルデイア州知事金メダル” 受賞。外務省の招聘により、2006年韓国、2008年南米エクアドル、2015年中米ニカラグア、パナマ、ドミニカ共和国で公演を行なう。各国でスタンディングオベーションが起こる成功をおさめる。その他、韓国、台湾、ブラジル、スペイン等、海外公演多数。NHK 教育テレビ『トゥトゥアンサンブル』に2年間レギュラー出演。西日本放送テレビ『風に抱かれて~本谷美加子の四国巡礼』に1年9か月間レギュラー出演。番組中、四国八十八ヶ所歩き遍路を行ない結願する。著書に『風に抱かれて~本谷美加子の四国巡礼』高知新聞社刊。高知県観光特使、高松市観光大使、鳥取市観光大使、四万十市観光大使を務める。
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