茨木智博がメジャーレーベルからCDをリリース

Ocarina 8号 Zoom in-3

オカリナ奏者としては宗次郎、ホンヤミカコの両氏に次ぐ3人目となるメジャー・レーベルからのCDリリースを果たした若手トッププレイヤー茨木智博氏。その最新アルバム「Ocarina Songs」はサウンドプロデュースをドラマやミュージカルの人気作編曲家である山下康介氏が担当し、ピアノ、ギターのほか、ヴァイオリンやチェロ、パーカッションなど多くの楽器を用いた多彩なアレンジでヴァラエティ豊かに仕上げられている。一方で取り上げた楽曲は3つのオリジナルナンバー以外は誰もが耳にしたことのある有名曲が選ばれ、スタンダードな内容となった。その辺の狙いを本人がインタビューで熱っぽく語ってくれているので是非とも誌面で確認していただきたい。
レコーディングが行なわれたソニー乃木坂スタジオでは、有名J-POP系アーティストたちも録音中で、その中に自分がいることに不思議な感慨を憶えた様子の茨木氏。さらに広がりのあるものにしたいと語った次作、そして今後のさらなる飛躍に大いに期待したい。

茨木智博　Tomohiro Ibaraki
トランペット、オカリナ奏者。トランペット、フリューゲルホルン、数十本のオカリナを操り演奏活動を行なう。クラシック、ポピュラー、ジャズなど幅広いジャンルの音楽による演奏は、その柔軟な音楽性によって多くの支持を得ている。 現在自身のコンサート活動を中心に、ライブ、レコーディング、依頼演奏等を積極的に行っている。特に小規模なホールやカフェ、ギャラリーなどあらゆるシーンで聴衆がトランペットやオカリナ、そして音楽そのものを身近に感じることのできる演奏活動を展開する。 また、まだ未開拓な部分も多い楽器であるオカリナによる音楽の芸術性を高め、新たな世界観を広げていく演奏家として注目を集めている。 オカリナとギター奏者大柴拓とのデュオで「想いをのせて」、「どこか彼方で」、「小さな空」、「ツィゴイネルワイゼン」、ピアノ奏者森悠也も加えたトリオで「君をのせて～オカリナ×スタジオジブリ映画音楽作品集～」の計５枚のCDをリリースし、いずれも好評を博す。東京音楽大学卒業（トランペット専攻）。トランペットを飯塚一郎、杉木峯夫、福田善亮、佐藤友紀の各氏に師事。 http://www.ibarakitomohiro.com/

「Ocarina Songs」

【TOCE-56452】¥3,000（税込） ユニバーサル ミュージック
茨木智博(Oc)、美野春樹(Pf)、小池弘之(Vn)、堀沢 真巳/寺井つねひろ(Vc)、大柴 拓(Guit)、朋部 恵/柴田 篤志(Perc)、山下康介(Prod)
［収録曲］コンドルは飛んでいく、青春の輝き（R.カーペンター、J.ベティス＆A.ハモンド）、夢やぶれて～レ・ミゼラブル（C.M.シェーンベルク）、エターナル・マインド（山下康介）、アマポーラ(G. J. M.ラカージェ)、虹の彼方に（H.アーレン）、涼風（茨木智博）、ロンドンデリーの歌（アイルランド民謡）、 オカリナの翼（森悠也）、グリーンスリーブス（イングランド民謡）、愛の讃歌（M.モノー）、アメイジング・グレイス