オカリナ記事 君塚仁子 Kimi no Ocarina
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Ocarina vol.38

君塚仁子 Kimi no Ocarina

君塚仁子

今夏、Ocarina界の注目を浴びるであろう新しい楽器「Kimi no Ocarina」が誕生しました。この楽器を製作したのは君塚仁子さん。Ocarina・フルート奏者としてコンサートや指導のほか、TV番組出演、ラジオ番組のプレゼンターなどマルチに活躍している奏者です。今回は、楽器製作に至ったきっかけや「Kimi no Ocarina」のコンセプトなどを訊きました。
ここでは、その一部を紹介します。

 

楽器を作りたいという意識が蓄積されていった

新しい楽器「Kimi no Ocarina」が誕生しましたね。どのようなきっかけで楽器製作に携わるようになったのでしょうか?
君塚仁子
(以下、君塚)
昨年、緊急事態宣言が出されるとコンサートやレッスンがすべて中止になりました。それで、以前より考えていた楽器作りをやるならば今しかないと思ったんです。コロナ禍がいつまで続くかわかりませんでしたしね。去年の初夏にコロナが少し落ち着いた時期から本格的に始めました。
また、このコロナ禍で楽器作り以外にやっていたことは、散歩です! 一日1万歩以上歩いてたかな? 家の近くに大きな都立公園があったので自然を楽しみながら散歩していました。
製作工程で苦労したのはどんなところですか?
君塚
まずフォルムですね。鈴木のぼる先生の助力が大きくて、私一人で作っていたら何年もかかったり、堂々巡りをしただろうなと思うこともたくさんありましたが、先生がそういう時間を過ごすことなくスムーズに作業できるよう導いてくれました。初めての楽器作りでしたが、比較的短い時間でできたと思います。
「Kimi no Ocarina」のコンセプトを教えてください。
君塚
私はやはり演奏家なので、演奏家という観点から楽器を作りました。フルートなどは歴史があるぶん、楽器そのものが機能的に設計も緻密になっています。オカリナでもそういうことができればいいなと思います。
私はフルート奏者でもあるので、まず製作の最初にフルートから見たバランスの良い楽器のアイデアをオカリナ製作に全部入れてみたんです。とてもバランスの悪い楽器ができ上がりましたが、そこから良い結果の出たものを残し、試行錯誤して吹きやすさ、フォルムにこだわる楽器に進化させて現在の形に落ち着きました。

 

インタビューはさらに続きます。全文は本誌Ocarina Vol.38でお楽しみください。

 

Kimi no Ocarina

左:Saurus 漆 ¥26,300(税別)
右:Saurus 墨 ¥21,300(税別)
問い合わせ先 https://noriko-kimizuka.amebaownd.com/

 

Profile
君塚仁子 Noriko Kimizuka
東京都出身。12歳よりフルートを始める。聖徳大学短期大学部音楽科卒業。同大学専攻科卒業。同大学研究科音楽専攻卒業。在学中、プリンツ・ヒェン・ガルテンフィルハーモニック管弦楽団に準団員フルート&ピッコロ奏者として所属。ソロ、アンサンブル、オーケストラで演奏する一方で、オカリナに興味を持ち、オカリナの演奏活動を始める。2002年韓国済州島にてHALLAウインドオーケストラとオカリナで共演。2003年より都内を中心に、関東各地で世界最小ミニパイプオルガン奏者望月末樹氏とオカリナで多数共演。2006年みつとみ俊郎氏プロデュースによる「君塚仁子フルートラビリンス」開催。2008年~2010年フルート&オカリナ奏者として、みつとみ俊郎プロデュース「レディースオーケストラFlumus(フルムス)」初代コンサートミストレスを務める。2012年よりオカリナと2台のアイリッシュハープユニット「ゴシキヒワ」を結成。2015年君塚トリオ結成、同年1st アルバム「PEONY」をリリース。2017年『ゴシキヒワ』1stアルバムをリリース。2017年~インターネット・クラシック専門Radio OTTAVAプレゼンター。銀座十字屋ハープフルートサロンにて、フルートとオカリナの講師を務める。2017年11月のNHK Eテレ「おかあさんといっしょ」月の歌「オカリナのリーナ」を作曲するなど、マルチ・アーティストとして活躍中。






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