Ocarina vol.39│鈴木のぼる×君塚仁子 Kimi no Ocarina
短期間でKimi no Ocarinaが完成!
2021年7月、Ocarina奏者の君塚仁子さんが開発した「Kimi no Ocarina」が発売され、大きな反響を呼んでいます。今回は、製作者の君塚さんと、Ocarina作りにおいての師匠であり、ともに「Kimi no Ocarina」を製作する、ひぐらしオカリナ研究所の鈴木のぼるさんに「Kimino Ocarina」製作秘話を聞きました。
小指置き場ではなかった
―
「Kimi no Ocarina」は左手の小指部分が特徴的ですが、このアイデアを聞いて鈴木さんはどう思いましたか?
鈴木
最初は言っている意味が理解できなかったんです。私は小指部分の膨らみを“とさか”と呼んでいます(笑)。
君塚
私は“目”と言っています(笑)。
鈴木
この“とさか”は左手小指の穴の位置を下げるためのものなんだけど、私は演奏し終わったあとに小指を休めるとか、最高音のファを吹くときしっかり楽器を支えるために使うものだと思っていたんです。「なるほど、そういう発想なのか」と思って小指置き場として理解したのですが違いました(笑)。よくよく聞いてみると、指穴を下げるためにこういう形状にするということがわかり、実際に演奏したらこの“とさか”があることで小指がラクなのがわかったんです。
君塚
最初に作った試作1号は小指の指穴が他の指穴より一段下がった位置にあって、さらにくぼんでいたりしていました。あまりやりすぎると、皆さんが普段使っているオカリナと極端に違ってしまうので違和感しかないのでは!? と思ったんです。それで皆さんが使っているオカリナにもう少し近づけつつ、それでも小指がラクになる形を探しながら試作をNo.5まで作りました。5番が完成形になります。
―
職人の域に達していますね(笑)。この山(とさか、目)ができたことで何か変わりましたか?
君塚
私はこの“目”ができたことで音色や音程の安定性などに影響が出るんじゃないかと心配していたのですが、この楽器(形状や構造)に限っては吉と出たんです。調べてみたら、それには理由がありますが企業秘密です(笑)。そこから鈴木先生にいろいろとアドバイスをいただいて完成させました。
インタビューはさらに続きます。全文は本誌Ocarina Vol.39でお楽しみください。
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●Kimi no Ocarina取り扱い店
山野楽器 銀座本店 5F 管楽器フロア
https://www.yamano-music.co.jp/shops/gw-ocarina/products/106100053124780
テレマン楽器 オカリナハウス
https://ocarina-house.com/ocarina/kimi_no_ocarina/ac.php
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