10号記念 特別インタビュー“宗次郎”
今回は10号の記念にふさわしく、Ocarina愛好家のみならず、一般音楽愛好家にも広く名を轟かせるOcarinaの第一人者、宗次郎氏にインタビューを敢行した。
7月某日、宗次郎氏のファンとの集いの場であり、またOcarina造りの拠点でもある、茨城県常陸大宮市の「オカリーナの森」を訪問した。広葉樹、針葉樹がバランスよく混在する山間の建物に、手入れの行き届いた庭と、建物の横にはOcarina製作用の薪釜が備えてあった。編集部一同、氏に案内されてまず向かったのは180人を収容できる野外ステージ。ここで、氏が現在メインで使用しているOcarinaの撮影を終え、いよいよ建物に入って取材へ。2時間近くにも及んだインタビューであったが、常に笑顔でファンへの感謝や演奏のこと、Ocarina造りのことについて熱く語る氏の話はとても愉しく、あっという間に時間が過ぎていった。
実際にお会いした宗次郎氏はとても気さくな方で、何より温かい人柄が会話の隅々から伝わって来た。氏が奏でる、心癒されるOcarinaの音色は、きっとそんなところから生まれてくるのだろう。今回のOcarina誌では、そのとき語っていただいた中から演奏や曲作り、そしてOcarina造りについての話題を中心にお届けするので、お楽しみに。
宗次郎│Sojiro
群馬県館林市出身。1975年、生まれて初めて聴くオカリナの音色、響きに魅せられる。この年から、自分の目指す音を求めて本格的にオカリナ作りを始める。1985年までの10年間に制作した数は1万個を越え、その中から選りすぐった10数個のオカリナを使用している。1985年にレコードデビューし、1986年のNHK 特集「大黄河」の音楽で一躍脚光を浴び、人気アーティストとしての地位を得る。その後、定期的にオリジナルアルバムをリリースし、アルバム発売に合わせて全国各地でコンサートツアーを実施。1993年には、アルバム『木道』(キドウ)『風人』(フウト)『水心』(スイシン)の自然3部作で、第35回日本レコード大賞<企画賞>を受賞。2001年よりマイク等音響機材を使用しない生音コンサート<クラシカル・アンサンブル~オカリナ・エチュード>を毎年実施。2008年8月、オカリナの普及やファンとの交流の場として茨城県常陸大宮市の自宅近くに「Sojiro オカリーナの森」を建設。2013年5月22日には「オカリーナの森から」のオリジナルアルバム第2弾『オカリーナの森からⅡ』を発表。2014年8月1日には『オカリナで奏でる名曲集vol.2』(宗次郎演奏CD+カラオケCD+オカリナテキスト+楽譜)を発表。常に自然との関わりの中で土とのふれ合いを大切にし、コンサート、作曲、創作活動を続けている。
http://www.sojiro.net/
「宗次郎 オカリナで奏でる名曲集vol.2」
宗次郎演奏CD+カラオケCD+オカリナレッスン+楽譜
SOFM-0008/9 ¥7,500(税込)
お問い合わせ:風音工房 Tel:03-5828-6042
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