Ocarina 8号 インタビュー オカリナ奏者 善久(Zenkyu)
心に響き、強い意志を持った未完成の音色が魅力
今号の特集にご協力いただいた善久(Zenkyu)氏は本誌初登場ということで、インタビューを行なった。
話を聞くと、楽器歴はスペリオファイフから始まり、チューバやピアノなどを経験し、Ocarinaと出会ったのは26歳ごろだったという。以後、Ocarina奏者として国内だけでなく、タイ、シンガポール、ベラルーシ、そしてアメリカといった海外でも積極的に演奏活動を行なっている。また、好きが高じて、酒造メーカーとして有名な菊正宗酒造の日本酒通信講座に申し込み、なんと最高位の日本酒指導師範の資格を取得。そんな氏に「オススメの日本酒ベスト3を教えてください!」という質問をしたら快く答えてくれた。
この気さくな人柄とOcarinaに対する真摯な姿勢が、生徒数400人を誇る人気の所以なのだろう。
善久(Zenkyu)
オカリナ Vol.5 「水の国、風の語らい」
COCQ-85021/日本コロムビア /¥2,800(税込)
[演奏]善久(Zenkyu)(Oc,笙,ケーナ)、佐藤俊介(Pf)
[収録曲]オカリナのための無伴奏組曲〈第1楽章「天」/第2楽章「地」/第3楽章「空」〉、小品集〈夕星の歌/恋のうぐいす/白鳥/鳥の歌/コンドルは飛んでいく/ティコ ティコ/つばめ〉、「水の国、風の語らい」〈天地創造 雨〜前奏曲〜/地は水に依りて成る〜虚空〜/夏鳥/渡り来る〜芽吹〜/青い空 青い海〜風道〜/水の国、風の語らい〜テーマ〜/シマフクロウ〜森の神〜/風は虚空に依りて成る〜いにしえの土笛〜/タンチョウ 飛翔〉
※このCDの売上の一部を、(公財)日本野鳥の会に寄付します。
お求め、お問い合わせは善久氏のサイトまで。
http://www.zenkyu.com/
善久 Zenkyu │東京生まれ。東京音楽大学卒業。チューバを田中真輔氏に師事。宮内庁雅楽部では笙を豊雄秋と多忠雄に学んだ。日本を代表するオカリナ奏者の一人で、クラシックからジャズまで、幅広いジャンルの活動を行なっている。国内の主要ホールのほか、2004年のタイ公演を皮切りに、ベラルーシ、シンガポール、アメリカ合衆国など海外でも活躍。2003年には、日本初のオカリナ・オペラ「麦の音」の主役を務め、各地で反響を呼んだ。東京、神奈川、茨城などで400名を超える教室や同好会の指導を行ない、教本の出版も好評を得ている。酒蔵公演やホテルのきき酒講師へ招かれる大の日本酒好きで、「日本酒指導師範」の免許を持つ珍しい音楽家でもある。現在、5枚のCDをリリース。2012年より3度の東日本大震災復興支援南相馬ボランティア演奏を実施。福島復興支援「ばんだい高原国際音楽祭」に参加。日本野鳥の会会員。 http://www.zenkyu.com/