ICARUS Ocarioso 〜イカロス・オカリオーソ〜
世界初のトリプルオカリナを開発した波多野杜邦氏が、従来のOcarinaの概念を覆すような楽器を開発した。それがオカリオーソだ。オカリオーソとは、Ocarinaとarioso(“歌うように” という音楽用語)を組み合わせた造語で、管体のサイドにあるスリット状の開口部を、指全体を使って開閉し、微細な音程を無段階でつくれるという楽器。イカロスの生みの親であり、現在特許出願中のオカリオーソの開発者でもある同氏にこのニューモデルについて訊いた。
─この斬新なオカリオーソを造ろうと思ったきっかけは?
波多野 杜邦 ズバリ、好奇心と遊び心です。
私は何をするにもそうなんですけど、第一におもしろいことをやりたいというのがあります。実はこのオカリオーソは昨日今日に思いついたのではなく、イカロスのトリプルを開発した前後から試作品のようなものを造っていたんです。握って吹けるから“ニギリーナ” なんて言いながら、それを使っていろいろと遊んでいたのですが、周りからは「誰もそんなのは使わない」と言われたので、お蔵入りしました。それはなぜかというと、無段階の音をつくるという発想はあったけれど、基準点がないと人は吹くことができないということに気づいたからなんです。だから、今回はチューニングを施して、すべて閉じればドで、すべて開ければオクターブ上のドになる。そして真ん中まで開けるとソになって、少し押さえればシになるようにしました。要は基準を明確にしたんです。
左がシングル、右がダブル
オカリオーソの問い合わせ先
イカロス工房
〒258-0021 神奈川県足柄上郡開成町吉田島1485-1
TEL/FAX 0465-83-6795
この続きはOcarina21号で。
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