さくらいりょうこ Ocarina シンキング・メソッド
Ocarinaの演奏、講師活動を精力的に続けている、さくらいりょうこさんの連載がOcarina30号よりスタートします。これまでに1,500回を超える講演会を開催するなど、その話術には定評があります。また、さくらいさんのOcarinaレッスンが独特で、楽しさ倍増、人生の楽しみ方が変わったと思える、その指導法を大公開!
オンラインでは第1回「人生にちょこっとオカリナ」を少しだけご紹介します。
はじめまして、さくらいりょうこです。
素晴らしい機会を頂戴し、ここに想いを綴らせていただくこと、心から感謝いたします。
オカリナを手にして20年、あの頃の自分は将来、オカリナ教室をするとは夢にも思わず、まして「オカリナの世界を変えるんや!」と豪語しながら演奏活動をしていることは、想像の欠片もありませんでした。これはオカリナ教室リーナ★リーナで、共に指導法を研究しているいわさきかおりも同じだと思います。
フルート奏者であった二人が、非常に不安定で扱いにくいオカリナを「どうやったら上手く吹けるんやろか?」「どうやったらこの楽しさをみんなに伝えられるんやろか?」「オカリナファンの中では最高にハッピーな笛なのに、巷ではマイナーであるオカリナを、どうやったら有名にできるんやろか?」と、日々研究しています。
いわさきかおり(左)、さくらいりょうこ(右)
そして、ここまで書いて気づくのは、間違いなく私たち二人は「ちょこっと」ではなく、オカリナに「大きく人生を変えられている」ということです。皆様はいかがでしょうか?
私たちと同様にオカリナと出合い、人生が変わったという方も多くいらっしゃるのではないでしょうか? きっとオカリナの数だけストーリーがあるように思います。
3年前、オカリナ教室を開講するときに「まずホームページが必要や、教室案内も必要や!」と、準備を始めていきました。そのうちに、その一つひとつにキャッチコピーが必要やん!と気づくのです。
「オカリナは楽しいよと書いただけでは、きっと伝わらへん……」と、それだけはわかっておりました。どう書いたら良いものかと考えるうちに閃いたのが「日常のどんなシーンにオカリナが登場するんかな?」「そのシーンにピンときたら習いに来てくれるんちゃうか?」と……けっこう安易な発想でしたが、それがなかなか当たりだったようです。
さて、どんなシーンにオカリナが登場するのでしょうか。皆様はどんなシーンを想像されますか?
お一人ずつお話しを聞いてみたいなあと、いつも思います。だって、そのシーンには、その人オリジナルのストーリーがあるからです。
と、偉そうに書いておりますが、当時は「どんなシーンなんやろか……」とずぅっと考えていました。“忘年会のかくし芸”という、ありきたりなものが一つ浮かんでくると、続いては“結婚式のお祝い演奏”と余興演奏のイメージが続きます。“何か一つ楽器ができたらいいな”と思っている人はきっと多いはず! と、イメージが固まってきます。友だちに会うたびに「なんか、いいキャッチない? もしオカリナ吹けたらどんな時に吹く?」と聞きまわり、同時に「オカリナ教室始めるねん」とみんなを巻き込んでいきました(笑)。
最初の生徒さんは全員、お友だち。無理をお願いしましたが、おかげで教室の形ができ上がりました。そうこうしているうちにホームページもできて、「オカリナはこんなに楽しいんだよ」と伝える動画を載せてみると、次々と見学の申込みがありました。オカリナパワー恐るべし! あっという間に教室も生徒さんも増えていきました。これは皆さんが私を助けてくれたおかげです。感謝しかありません。
続きはOcarina vol.30でお楽しみください!
Information
Power Ocarina さくらいりょうこ
[日時]10月12日(土)14:00開演
[会場] あましんアルカイックホール・オクト(兵庫)
[出演] さくらいりょうこ(Oc)
ゲスト:洲崎翔悟(Vn)
[料金] 前売¥2,500 当日¥3,000
[問合せ] 06-6123-7226
(平日9:00~17:00)
24時間いつでもどこでもオカリナレッスン
オカリナオンライン教室「リーナ★リーナ」 https://ocarina.online/
リアルレッスンは
大阪・兵庫・奈良・三木で開催中 http://ryokos.jp/ocarina/
シンギングオカリナグレード(検定) http://ryokos.jp/ocarina-57/
さくらいりょうこ Ryoko Sakurai
その笛の音を聴くと涙があふれるという、日本全国で感動の渦を呼び起こしたオカリナ奏者。 15歳でフルートをはじめ、順調に大阪音楽大学に合格。フルート奏者になるという夢を描き、その後は「チャンスは逃さない」という心構えで夢を現実に変える努力をはじめる。夢への道筋が見えてきた頃に難病クローン病を発病。壮絶な闘病がはじまる。決まっていたフランスへの留学にはドクターストップがかかり、世界的な演奏者としての道は閉ざされていく。それでも入退院を繰り返しながら演奏活動を繰り広げ、アンサンブル「エリオ」のメンバーとして全国ツアーに参加、オペラハウス管弦楽団のオーディションに合格、クラシックやポップス、ジャズの世界で生きていこうとしていた。だが、病状は悪化、腸閉塞を破裂させ生死を彷徨い、夢もフルートもあきらめてしまう。
そして2001年、奇跡がおき、ステージ復帰のチャンスが巡ってきた。講演家としてステージで笛を吹く機会が与えられた。その頃はじめたオカリナの音色に、「心が洗われた」という人が続出、オカリナの不思議な音の魅力を見つける。2018年、その可能性にチャレンジしたいとパワーオカリナの世界を創り上げようとしている。「パワーオカリナとは心を音に込める演奏、魂を音に込める演奏である」とさくらいりょうこは語る。2018年7月アルバム「パワーオカリナ」を完成、人生にひとつだけあきらめていた夢、世界を目指すことを決意する。目標は高く、グラミー賞受賞。
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