1910年生まれ。日本におけるクラシック・サックスのパイオニア。イベールの『コンチェルティーノ・ダ・カメラ』をはじめ、数多くのサクソフォーンのオリジナル作品を日本初演、紹介した。また、その活動はクラシックに限らず、ムードサックスやスタジオでの活動など多岐にわたる。東京藝大などで教鞭を執り、育てた弟子も多数(元東京藝術大学名誉教授)。現在日本で活躍するクラシック奏者の多くは氏に学んだか、その孫弟子にあたると言って過言ではない。今日の日本サクソフォン界の隆盛の礎を作った人物であり、著書である「サクソフォーン教則本」(全音楽譜出版社)は今でも名著として知られる。1997年11月没。