留学のすすめ フランス編 part3「地方音楽院 その1」
「留学のススメ」では、全員が海外留学の経験を持つ若手音楽家集団「インペトゥス・サクソフォン・アンサンブル」(以下、インペトゥス)のメンバーがナビゲーターとなり、フランスをはじめとしたヨーロッパの音楽留学について様々な角度から取り上げていく。
第3回 フランス編 Part3
インペトゥス・サクソフォン・アンサンブル
同時期にフランスをはじめとするヨーロッパに留学し、共に研鑽を積み、その後帰国して東京、大阪、名古屋で活動しているメンバーが集まり、2018年に結成。ある程度共通の音楽の方向性を持ったメンバーでアンサンブルをやってみたい、という考えから始まり、定期的に海外からサクソフォン奏者を自分たちの公演に招待し、東京、大阪、名古屋でコンサート、マスタークラス、セミナーなどを開催するという活動を展開している。2019年5月にはリヨン地方音楽院サクソフォン科の教授であり、演奏家・作曲家として世界で活躍している鬼才ジャン=ドニ・ミシャ氏を迎えて第1回演奏会を開催した。
メンバー:井上ハルカ、酒井希、磯貝充希、安泰旭、田中由貴、野原朝宇、根本響子、本堂誠、竹下眞理子
磯貝充希
愛知県出身。名古屋音楽大学卒業。在学中、同大学定期演奏会、卒業演奏会、室内楽演奏会、オーケストラとソリストたちの夕べにてトマジのコンチェルトを名古屋音楽大学オーケストラと共演。大学卒業後、渡仏。オルネー・ス・ボワ音楽院最高課程を審査員満場一致の首席で卒業。ヴェルサイユ音楽院最高課程を称賛付き審査員満場一致の首席で卒業。留学中、フランス各地で多数の演奏会に出演。 第1回ディルソンフロレンシオ国際コンクール第1位(ブラジル)。レオポルドベラン国際コンクール第1位(フランス)。マルコフィオリンド国際コンクールファイナリスト(イタリア)。東京、ザルツブルク=モーツァルト国際室内楽コンクールin Tokyo 2018 第2位。その他多数の国際コンクールに入賞。2017年2月に名古屋伏見電気文化会館ザ・コンサートホールでソロリサイタルを開催。2018年にクロアチアのザグレブで開催されたサクソフォンコングレスにて、ソロやデュオの作品の初演、アンサンブルのコンサートを開催し、好評を博す。サクソフォンを亀井明良、小串俊寿、ジェローム・ララン、ヴァンソン・ダヴィッドの各氏に師事。 Impetus saxophone ensemble、Impetus saxophone quartet、Unità Della Saxの各メンバー。名古屋音楽大学付属アカデミー講師。
安 泰旭
相愛大学音楽学部管楽器専攻を首席で卒業。リヨン地方音楽院を一等賞の成績で卒業。ブリュッセル王立音楽院修士課程修了。在学中、交換留学生としてウィーン私立音楽大学(旧ウィーン市立音楽院)に派遣される。ウィーン国立音楽大学室内楽科研究科課程修了。第49回なにわ芸術祭「新進演奏家競演会」新人奨励賞受賞。第17回KOBE国際音楽コンクールC部門優秀賞、兵庫県芸術文化協会賞受賞。2010年〜2012年ミ・ベモルサクソフォンアンサンブルに在籍し、レコーディング、日本各地での演奏活動に参加。海外においては、世界サクソフォンコングレス(ストラスブール)、VIENNA SAXFEST 2016(ウィーン)、"Lange Nacht"現代曲の夜長(チューリッヒ)、アルジェリア4都市コンサートツアー、イタリアコンサートツアー(ローマ)等の世界各国で多数のフェスティバルやプロジェクトに参加する。これまでにサクソフォンを平田洋子、岩田瑞和子、前田昌宏、シルヴァン・マレズュー、ニコラ・プロスト、ジャン=ドニ・ミシャ、アラン・クレパン、シモン・ディリック、ラース・ムレクシュの各氏に、室内楽をこれまでにピエール・モラゲス、ギー・ダネル、ルカ・モンティ、エフゲニー・シナイスキー、ゴットフリード・ポコルニー、アヴォ・クユムジャンの各氏に師事。