田中靖人さんに聞く メトロノーム& チューナーの正しい使い方
日々の練習に欠かせない存在となっている メトロノーム&チューナー。 とはいえ、その正しい使い方を聞いたことがある という人は案外少ないのではないだろうか? そんな誰もが使う練習アイテムの正しい 活用法について、田中靖人さんに 教えてもらった。
日々の練習に欠かせない存在となっている メトロノーム&チューナー。 とはいえ、その正しい使い方を聞いたことがある という人は案外少ないのではないだろうか? そんな誰もが使う練習アイテムの正しい 活用法について、田中靖人さんに 教えてもらった。
(企画協力:セイコーインスツル株式会社)
音程と音色の密接な関係 <チューナーの活用法>
メーターを目で見て「センターに合っている」と満足するのではなく、大事なのはそのときに自分はどういう力加減で吹いているのか、どういう息の方向で吹いているのか、どのような音程感で耳に入ってきているのか、感覚を体で覚えることです。チューナーは音程感を養うトレーナーとして活用しましょう。リズム感やテンポ感と同じで、音程感も訓練して養う必要があります。
ゆくゆくは、先ほど言った“音色を作る”ためのガイドとしてチューナーを活用できるようになると、練習の楽しさが広がってくると思います。
具体的な練習法を紹介! <メトロノームの活用法>
僕が生徒によく教える練習法を挙げてみます。
例えば拍子が4拍子で、テンポが120で曲を練習するとき、インテンポで吹くのですが、メトロノームは240のテンポに設定します。8分音符を刻んでくれているわけですが、まずはここにカチッとはめられるようにしましょう。慣れてきたらテンポを60に設定して、2分音符の感覚に合わせて吹けるように練習します。さらにそれも慣れてきたら今度は30に設定し、1小節を1拍で取れるようにします。
1拍を長めに取って合わせられるようになると、その拍のあたまが合っていれば、それ以外の部分はゆらぎを作ったりなど自由に演奏できるようになります。
もう一例挙げると、シンコペーションが多く出てくる曲では、メトロノームの拍を裏で取る訓練をしましょう。慣れてくると、シンコペーションやタイの後の音が転ばなくなります。
田中靖人さんオススメのメトロノーム&チューナーをご紹介
本体重量96g(単4電池1本込み)というコンパクトなボディに、メトロノーム、チューナー、基準音発振などの練習お役立ち機能が凝縮された新定番アイテム! さらに、これらの機能は同時使用可能だ。
POINT1
クラリネット風基準音
POINT2
管楽器奏者に寄り添ったチューナー
POINT3
大音量メトロノーム&基準音
POINT4
譜面台にラクラク取り付け
譜面の上にチューナーを取り付け可能になる別売アイテム のびーるくんSNB1[価格]600円(税抜)
国立音楽大学在学中、第4回日本管打楽器コンクール・サクソフォン部門で第1位を獲得。1991年には「管打楽器ソロ名曲集・サクソフォーン」でCDデビュー。1995年「ラプソディー」、1997年「サクソフォビア」を、03年「ガーシュインカクテル」を、2012年「モリコーネ・パラダイス」をリリース。一方、室内楽のジャンルではサクソフォン四重奏団[トルヴェール・クヮルテット]で活躍。2001年には文化庁芸術祭レコード部門大賞受賞。現在、愛知県立芸術大学、昭和音楽大学講師、礼幌大谷大学客員教授として後進の指導にもあたっている。東京佼成ウインドオーケストラ コンサートマスター。
製品に関する問合せ
セイコーインスツル株式会社
メトロノーム・チューナー係 TEL.0550-81-1053
アルソオンラインでも取り扱い中!
● SEIKO メトロノーム&チューナー STH200
・ゴールド
・ブラック
・ブルー
・ピンク
● SEIKO ピックアップマイク STM30
・ゴールド
・クリスタルブラック
・クリスタルホワイト
・ブルー
・ピンク
● STH200+のびーるくんセット
・STH200ゴールド+のびーるくんセット
・STH200ブラック+のびーるくんセット
・STH200ブルー+のびーるくんセット
・STH200ピンク+のびーるくんセット
※STM30はセットに含まれません。
田中靖人
Yasuto Tanaka
1964年和歌山市に生まれる。 国立音楽大学在学中、第1回日本管打楽器コンクール第2位、第4回日本管打楽器コンクール第1位を受賞。 1990年東京文化会館でデビューリサイタルを開催。以来、国内外でリサイタルなど幅広い活動を行なっている。東京交響楽団、東京フィルハーモニー交響楽団、神奈川フィルハーモニー管弦楽団、札幌交響楽団、名古屋フィルハーモニー交響楽団、仙台フィルハーモニー管弦楽団など、ソリストとしてオーケストラとの共演も多数。 2000年より(一財)地域創造主催の「公共ホール活性化事業」のアーティストとして、リサイタル、アウトリーチ コンサートも意欲的に行なっている。2003年和歌山県より「きのくに芸術新人賞」を受賞。 ソロ・アルバムに、1991年「管楽器ソロ曲集・サクソフォーン」(日本コロムビア)、1995年「ラプソディ」(EMI music japan)、1997年「サクソフォビア」(EMI music japan)、2003年「ガーシュイン カクテル」(佼成出版社)、2012年「モリコーネ パラダイス」(EMI music japan)をリリース。 また、サクソフォーン四重奏団 トルヴェール・クヮルテットのメンバーとして活躍し、これまでに10枚を超えるアルバムをリリース。2001年文化庁芸術祭レコード部門“大賞”を受賞。 現在、東京佼成ウインドオーケストラコンサートマスター、国立音楽大学、愛知県立芸術大学、昭和音楽大学、桐朋学園大学各講師、札幌大谷大学客員教授、名古屋音楽大学客員教授。