サックス記事 洋楽ポップスのヒットナンバーからサックスのソロをひも解く
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GREAT ADLIB SOLO from the Best Pops │ THE SAX 55

洋楽ポップスのヒットナンバーからサックスのソロをひも解く

ARTIST

インストゥルメンタル・チューンではリードパートを担当することが多いサックスだが、歌ものの伴奏でもそれに勝るとも劣らない存在感を発揮することがある。
そんな歌もの、特に今回は洋楽のヒットポップスにおけるサックスの名演奏を集めたのが55号の特集だ。
雑誌ではタイプも様々なサックスソロの位置づけから、シンガーとサックス奏者の関係や曲の聴きどころ、誕生秘話・レコーディングのエピソードなどを紹介しているが、本当に多くのプレイヤーが誰もが耳にしてたことのある名曲に登場している。ポップスにおいてのサックスの活躍を理解して、それぞれの曲を聴き直してみると魅力がさらに感じ取れるかもしれない。

「巨人たちの名演の中で、改めて楽曲とソロの交わりの深さに感銘を受けた」と数々のレコーディングに参加し、今回の楽曲解説をしてくれたプレイヤー山本公樹氏は言う。
そんなソロが輝く名演と合わせて、さらにこのフィールドで活躍する国内プレイヤーにもベストセレクトを厳選してもらった。
誌面のほうでポップスのアドリブソロの曲をリストアップしているが、こちらでもさらに加えて紹介していくので参考にしていただければと思う。

特集の後半は極めつけのナンバーでもある5曲で、名プレイヤーのソロをピックアップした楽譜を掲載、さらにデヴィッド・サンボーンの『Antonio's Song アントニオの歌/マイケル・フランクス』とマイケル・ブレッカーの『Don't Let Me Be Lonely Tonight 寂しい夜/ジェイムス・テイラー』はフルに楽譜を掲載している。
山本氏による解説を読みながら自身のレパートリーとして吹いてみてはどうだろうか。
さて、今回ピックアップした代表的な楽曲は、このようなラインナップだ。


『素顔のままで/ビリー・ジョエル』
奏者:フィル・ウッズ
「ストレンジャー」(ソニー・ミュージック)

『イングリッシュマン・イン・ニューヨーク/スティング』
奏者:ブランフォード・マルサリス
「ナッシング・ライク・ザ・サン」(ユニバーサル ミュージック)

『オールウェイズ・ラヴ・ユー/ホイットニー・ヒューストン』
奏者:カーク・ウェイラム
「ボディガード」(ソニー・ミュージック)

『ハート・オブ・マイン/ボビー・コールドウェル』
奏者:デイヴ・コズ
「ハート・オブ・マイン」(ビクターエンタテインメント)

『彩(エイジャ)/スティーリー・ダン』
奏者:ウェイン・ショーター
「彩(エイジャ)」(ユニバーサル ミュージック)

『アイム・セクシー/ロッド・スチュワート』
奏者:トム・スコット
「スーパースターはブロンドがお好き」(ワーナーミュージック・ジャパン)

『明日なき暴走/ブルース・スプリングスティーン』
奏者:クラレンス・クレモンズ
「明日なき暴走」(ソニー・ミュージック)

『リーズンズ/アース・ウインド&ファイアー』
奏者:アンドリュー・ウールフォーク
「灼熱の狂宴」(ソニー・ミュージック)

『So Good/アル・ジャロウ』
奏者:デヴィッド・サンボーン
「HEART’S HORIZON」(Friday Music)

『アントニオの歌/マイケル・フランクス』
奏者:デヴィッド・サンボーン

『淑女の想い/マイケル・フランクス』
奏者:マイケル・ブレッカー
「スリーピング・ジプシー」(ワーナーミュージック・ジャパン)

『寂しい夜/ジェイムス・テイラー』
奏者:マイケル・ブレッカー
「ワン・マン・ドッグ」(ワーナーミュージック・ジャパン)

『カピム/マンハッタン・トランスファー』
奏者:スタン・ゲッツ
「ブラジル」(ワーナーミュージック・ジャパン)