サックス記事 第08回 アンリ・トマジ『バラード』
[1ページ目│記事トップ
サックス名曲!アンサンブル道場 │第8回_THE SAX vol.109

第08回 アンリ・トマジ『バラード』

LESSON

7回アドルフ・サックス国際コンクール第1位を受賞し、国内外で活躍の場を広げているサクソフォニスト 齊藤健太氏と、室内楽奏者として絶大な信頼を得ているAKI マツモト氏による新連載「サックス名曲! アンサンブル道場」がTHE SAX vol.102より始まりました。

この連載の特徴は、サックス奏者からの目線にプラスしてピアニストからのアドバイスも掲載していること。またこの連載を動画で、演奏を交えながらYouTubeで配信してくれることです。
クラシックの楽曲の中で超定番と言われる楽曲を取り上げていきます。

第8回はアンリ・トマジの『バラード』です。

今号ではプラネルの『プレリュードとサルタレロ』のピアノ伴奏が特別付録としてダウンロードできます! さらに、SAX CLUB会員の皆さまは、ブートリーの『ディベルティメント』のピアノ伴奏がダウンロードできます。 これまでに掲載した連載を参考に、AKI マツモト氏のピアノと一緒に練習してください♪
ダウンロードの詳細はこの記事の下部をご覧ください。

さて誌面では今回も齊藤さん、AKIマツモトさんが丁寧にわかりやすく解説してくれました。

例えば……

●AKI この曲はピアノの見せ場が多い ですよね。美しい前奏もその一つです。練習番号2からサックスのメロディが出てきます が、1小節前のピアノの16分音符をよく 聴いて流れに乗って入りましょう。

●健太 ピアノの16分音符を聴くといっても、最後のEまでしっかり聴いてしまってはダメです。僕はいつもこの連載で言っていますが、お客さんのようにピアノを聴くのではなく、自分の頭の中で一 緒に歌うようなつもりで聴くと「聴きすぎて遅れる」ということはなくなります。

●AKI 練習番号2は、スコアには「très enveloppé」との指示があります。直訳するとtrès=非常に、enveloppé =包まれたという意味になります。私は、サックスの旋律を響き豊かに包み込むように演奏するという解釈をしています。ペダルをしっかり使って、左手の16分音符の響きをたっぷり残すように演奏すると良いでしょう。

●健太 練習番号2からのメロディは息の長いフレーズです。ここのフレーズを長く保たせるコツは、練習番号3の1小節前の2拍目の付点四分音符を、おさめずにしっかりと cresc. をかけること。
(本文冒頭の解説より)

このように、1曲を通してサックス、ピアノの両者の目線で解説してくれています。
憧れの曲にじっくり取り組んでみてください。

本誌では動画にはない「健太とAKIのよもやま話」も人気コーナーです。今回は、まもなくはじめるリサイタルツアーのことを中心に話してくれました。

 
 
 

 

 
【執筆者】
齊藤健太(Sax)
第7回アドルフ・サックス国際コンクール第1位、及び新曲賞受賞。2002年の故・原博巳氏以来、日本人2人目となる快挙を成し遂げる。洗足学園音楽大学を卒業、同時に優秀賞を受賞。東京藝術大学別科修了。第31回及び第34回日本管打楽器コンクールサクソフォーン部門第3位。第9回国際サクソフォンコンクールノヴァゴリツァ(スロベニア)第2位。2020年6月、CAFUAレコードよりデビューアルバム「凱旋-GAISEN-」リリース。これまでにサクソフォーンを金井宏光、二宮和弘、須川展也、池上政人、林田祐和の各氏に、室内楽を池上政人、有村純親の各氏に、ジャズサクソフォーンを佐藤達哉、MALTAの各氏に師事。洗足学園音楽大学講師。

AKIマツモト(Piano)
東京藝術大学音楽学部附属音楽高校、東京藝術大学器楽科卒業。アンサンブルピアニストとして須川展也、齊藤健太、上野耕平、住谷美帆を 始めとする日本を代表するサクソフォン奏者と共演多数。2018年「第9回 スロヴェニア国際サクソフォンコンクール」優勝の住谷美帆氏、2019年「第7回アドルフサックス国際コンクール」優勝の齊藤健太氏の伴奏を務める。「第9回スロヴェニア国際サクソフォンコンクール」公式伴奏者。TV朝日「題名のない音楽会」、BS日テレ「恋するクラシック」、NHK-FM「リサイタル・パッシオ」等メディア出演。2020年5月オリジナル 曲による1stアルバム「Back to the Moon」リリース。

 


THE SAX vol.109 連動音源ダウンロード

雑誌購入者全員*が対象!

藤陵雅裕さんが演奏する『SPARKLE』『君は天然色』『DOWN TOWN』『頬に夜の灯』、安藤康平さんが演奏する『Butter』演奏とカラオケ音源が、またAKIマツモトさんによるローベル・プラネルの『プレリュードとサルタレロ』(107号掲載)のピアノ伴奏カラオケがダウンロードできる!
*定期購読[配本のみ]プラン、定額オンライン[配本セット]プランを含む

SAX CLUB会員限定!

藤陵雅裕さんが演奏する『中央フリーウェイ』音源と楽譜とカラオケ、および連載「サックス名曲!アンサンブル道場」106号で取り上げたロジェ・ブートリーの『ディベルティメント』のAKIマツモトさんによるピアノ伴奏音源がダウンロードできる

・誠に恐縮ですが、『プレリュードとサルタレロ』『ディベルティメント』『Butter』の演奏トラックは、5月28日(土)からダウンロード開始となります。

・雑誌をご購入の方は、無料会員登録および誌面に記載しているアクセスコードの入力が必要になります。
・定期購読[配本のみ]プランの方は雑誌に同梱の『ダウンロードのご案内』に記載のアクセスコードの入力が必要になります。
・配布期間終了後に定額オンラインまたは定期購読をお申し込みいただいたお客様につきましては、アルソオンライン(online_support@alsoj.com)までお問い合わせください。

\ダウンロードはこちらから!/

ダウンロード案内

【定期購読(配本のみ)プランの方へ】
音源をダウンロードするためには、アルソオンラインへの会員登録が必要です。電話などインターネット以外で、アルソ出版通信販売部で過去にご注文のある方や、フジサンマガジンサービスで雑誌をご購入いただいた方は、新規で会員登録をせずに、お問合せフォームまたは、online_support@alsoj.com までメールアドレスとお名前をお知らせください。

【ダウンロードデータ・コンテンツに関して】
掲載されている著作物の全部または一部を、権利者に無断で複製または転載し、頒布し、他に送信することは、著作権の侵害にあたり、著作権法により罰せられます。
ダウンロードデータの提供は予告なく終了することがあります。あらかじめご了承ください。