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This issue’s Guest:小林香織
神崎ひさあき Come to me! │ 第2回
ドラマティックに一気に盛り上がる演奏でのテンションの上げ方が素晴らしい
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実際に共演してみて、それぞれの印象はいかがでしたか?
神崎
僕は、香織ちゃんの中身は男だと思っています(笑)。肝が据わっているから。
小林
偉大な先輩なので緊張もしますけど、ステージに乗ると、上下関係や、生きてきた時代の違いなどを飛び越えて、同じチームの一員としてすごくいいコンビネーションが生まれてくるなって思います。一緒に吹くことが楽しいって思わせてくださいますし、メロディの吹き方だったり、ストーリーの作り方だったり、勉強させていただいてます。
神崎
お互いに歌を歌い合っているという感じですね。
小林
私は基本アルトサックスを吹いているんですけど、折角だからテナーを吹かせていただいたんです。男性がアルトで女性がテナーというと、見た目もそうですが音域的にも面白いじゃないですか?
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お互いに、サックス・プレイヤーとしてはどのような印象をお持ちですか?
小林
神崎さんは演奏でのテンションの上げ方が素晴らしいと思います。私も盛り上がるソロということを考えますけど、神崎さんの盛り上がり方というのは、“ドーン”とドラマティックに一気に盛り上がるという感じで、それを毎回されるという、そこまで気持ちを持っていくことがすごいと思います。やっぱり年齢とともに、だんだん大人しくなっていくというか、大人になってしまう、ハメを外さなくなってしまうんですけど、神崎さんは、すごくいい意味で、少年のような純粋さをお持ちだと思います。
神崎
土岐英史さんとセッションした時に「おまえはターザンだ」って言われました。「ここで落ちるんじゃないかと思うところでも、そこから次の蔦を見つけてパッと飛び移っていく」って(笑)。
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神崎さんから見た小林さんは?
神崎
香織ちゃんはピアノ的な感覚を持っているなと感じます。ピアノ的にも音が見えてて、それがサックスに反映されてて、一緒に演奏してると裏でピアノが聴こえてくる時があってきれい。子どもの頃からそういう環境に あったということは後で知りましたが。
言葉にならない悲しさ、楽しさ、幸せな気持ちとかを伝えられるのがインスト音楽
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お互いに、この機会に聞いてみたいことなどはありますか?
小林
私はインストゥルメンタルという音楽にコンプレックスがあったんです。例えばどんなにいい曲を書いても、カラオケで歌ってもらえないじゃないですか。神崎さんはインストにおいて、どういうことを大切にされているんですか?
神崎
やっぱり歌うことだね。実は僕は中学生の頃から歌手になりたかったんですけど、常に歌を歌うという意味で、サックスにはまだまだ可能性があるし、インストとか歌ものとかを分けて考えたことがないんです。だからコンプレックスも感じたことがない。ただ声のほうが自分が欲しい色々な音色を持っているので、羨ましい時があるけど(笑)。
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歌詞の有無ということについてはどうですか?
神崎
そのぶんインストは、言葉にならないものを表現できるんです。言葉にならない悲しさ、楽しさ、幸せな気持ちとかを伝えられるのがインストだと思うから、言葉にならないものをやったらいいと思いますね。
小林
そうですね。だから曲を作った時のタイトルがすごく難しいですね。それが唯一の言葉じゃないですか。だからこそ、その一言が合っているのかどうか、いつも悩んでます。
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それぞれ、ニューアルバムを制作中ということですが。
神崎
マイケル・パウロとアルバムを作る予定です。コロナ禍で制作がストップしてしまったので、いつリリースできるとかは未定なんですけど。
小林
私は2020年がデビュー15周年なので、本当は2020年中のリリースを目指していたんですけど、コロナ禍で遅れてしまって、2021年の2月上旬のリリースを予定しています。
15周年のアニヴァーサリー企画として、初めてセルフカバーにもトライしました。大学を卒業したばかりで、右も左もわからなかった私が演奏した曲達を、大人になった私が今の感覚で再び演奏しています。もちろんそれ以外に新曲も入ります。なんと鈴木茂さんとハックルバックの皆さんが参加してくださっているものと、クラブジャズ系で活躍するM-Swiftを起用した、HIP-HOP・ハウステイストの楽曲にも挑戦しています。
15周年のアニヴァーサリー企画として、初めてセルフカバーにもトライしました。大学を卒業したばかりで、右も左もわからなかった私が演奏した曲達を、大人になった私が今の感覚で再び演奏しています。もちろんそれ以外に新曲も入ります。なんと鈴木茂さんとハックルバックの皆さんが参加してくださっているものと、クラブジャズ系で活躍するM-Swiftを起用した、HIP-HOP・ハウステイストの楽曲にも挑戦しています。
神崎
今日はどうもありがとう。また我々も一緒にやる時もあると思うけど、お互い頑張ろう!