田中靖人&谷中 敦 ジャンルの垣根を飛び越えた バリトンサクソフォン対談が実現!
バリトンサクソフォンでは初のカスタムモデルとなるYBS-82。待望の新機種について、さらに突っ込んだ質問をヤマハ株式会社B&O事業部 B&O開発部 管教育楽器開発グループ主事の内海靖久さんにぶつけてみた!!
また、カスタムバリトンはクラシック、ジャズのプレイヤー両方の満足を得られる楽器を目指して開発が進められ、結果的にジャンルを問わずプロ奏者から高評価をいただいたこともあって、「Z」、「EX」を付けることはせず、YBS-82 としています。
そして2つ目は長さ調整です。従来ペグの調整はナット式で、長さ調整する際には一度ペグを楽器から外して調整するのが主流でしたが、それを手間と感じる人が多かったようです。今回の設計ではその点を解決し、楽器に装着したペグを床面につけ、演奏時と同じように構えたまま、あたかも譜面台の高さを調整するように無段階に調整することが可能になりました。機構としてはチェロのエンドピンと同じです。
結果的にデザインは「しっかりした」から少し「すっきりした」デザインになっていて少し強度面での不安を感じるかもしれませんが、その点は十分な強度試験を行なっており、ユーザーに安心して使っていただけるものになっています。
ヤマハYBS-82
[調子]Eb
[管体素材]イエローブラス
[仕上げ]ゴールドラッカー
[付属]マウスピース:5CM(エボナイト製)、ケース:BSC-62Ⅲキャスター付き
[希望小売価格] ¥1,150,000(税抜) 2020年12月19日発売
ヤマハYBS-62
[調子]Eb
[管体素材]イエローブラス
[仕上げ]ゴールドラッカー
[付属]マウスピース:5C(フェノール製)、ケース:BSC-62Ⅲキャスター付き
[希望小売価格] ¥830,000(税抜)
ヤマハYBS-480
[調子]Eb
[管体素材]イエローブラス
[仕上げ]ゴールドラッカー
[付属]マウスピース:5C(フェノール製)、ケース:BSC-41Ⅲキャスター付き
[希望小売価格] ¥600,000(税抜)
田中靖人
Yasuto Tanaka
1964年和歌山市に生まれる。 国立音楽大学在学中、第1回日本管打楽器コンクール第2位、第4回日本管打楽器コンクール第1位を受賞。 1990年東京文化会館でデビューリサイタルを開催。以来、国内外でリサイタルなど幅広い活動を行なっている。東京交響楽団、東京フィルハーモニー交響楽団、神奈川フィルハーモニー管弦楽団、札幌交響楽団、名古屋フィルハーモニー交響楽団、仙台フィルハーモニー管弦楽団など、ソリストとしてオーケストラとの共演も多数。 2000年より(一財)地域創造主催の「公共ホール活性化事業」のアーティストとして、リサイタル、アウトリーチ コンサートも意欲的に行なっている。2003年和歌山県より「きのくに芸術新人賞」を受賞。 ソロ・アルバムに、1991年「管楽器ソロ曲集・サクソフォーン」(日本コロムビア)、1995年「ラプソディ」(EMI music japan)、1997年「サクソフォビア」(EMI music japan)、2003年「ガーシュイン カクテル」(佼成出版社)、2012年「モリコーネ パラダイス」(EMI music japan)をリリース。 また、サクソフォーン四重奏団 トルヴェール・クヮルテットのメンバーとして活躍し、これまでに10枚を超えるアルバムをリリース。2001年文化庁芸術祭レコード部門“大賞”を受賞。 現在、東京佼成ウインドオーケストラコンサートマスター、国立音楽大学、愛知県立芸術大学、昭和音楽大学、桐朋学園大学各講師、札幌大谷大学客員教授、名古屋音楽大学客員教授。
竹村直哉
Naoya Takemura
1979年生まれ。中学入学と同時にクラリネット、翌年よりアルトサックスを始める。早稲田大学入学後は、早稲田大学ハイ・ソサエティ・ジャズ・オーケストラに所属。学生時代よりプロ活動を始め、現在はバリトンサックスを軸としたマルチリード奏者として、数多くのビッグバンドや小野リサ、挾間美帆らとのライブや、スタジオワーク、ミュージカルなど幅広く活動中。これまでにDreams Come True、Superfly、BoA、鈴木雅之、マンハッタン・トランスファーらをサポート。
谷中敦
Atsushi Yanaka
1966年生まれ。アメリカ、ヨーロッパ、南米、アジアと世界を股にかけ活躍する大所帯スカバンド、東京スカパラダイスオーケストラのバリトンサックス担当。スカパラのヴォーカル曲の主な作詞を手掛け圧倒的支持を集めている。他アーティストにも作詞家として、KinKi Kids『ルーレットタウンの夏』、EXILE『空から落ちてくるJAZZ』、矢沢永吉『白い影』などを提供。また、アパレルブランド「Instant Fame」のプロデュースなど活動は多岐に渡る。