![サックス記事 探偵・刑事ものドラマ・アニメの名作と主題歌をプレイバック!](https://www.alsoj.net/userimages/t_magazine_sub1/4651/S106_SP2_icon1.jpg)
探偵・刑事ものドラマ・アニメの名作と主題歌をプレイバック!
ラブストーリーやホームドラマ、コメディなど、テレビのドラマやアニメには様々なバリエーションがあるが、ひとつのジャンルとして確立しなおかつ不動の人気を誇るのが、探偵や刑事はたまたスパイや怪盗が主役となるサスペンス要素を含んだスリリングな物語ではないだろうか。そして、そこにはいつも他とは一線を画した洒落た音楽が用意されている。今回の付属ダウンロード音源は、そんな探偵・刑事ものドラマ・アニメの楽曲からピックアップして選曲している。まずは、どんな名作ドラマ・アニメと主題歌がお茶の間を賑わせてきたのか、振り返ってみよう。(文:櫻井隆章)
日本でテレビ放送が始まったのは昭和28年(1953年)。その当時から人気だったドラマはいくつもあったが、ドラマにはテーマ曲やらBGMやらが付き物だ。ホーム・ドラマならホンワカ調のテーマ曲が付けられるだろうが、探偵モノや刑事モノでは、そうはいかない。テレビ草創期からそれなりの探偵や刑事モノ、あるいは事件記者モノといったドラマが人気を博してきたが、そういったドラマに似合うのは、やはりジャズなのである。スリリングで緊張感があり、しかも勢いがある音楽。そういったものが求められる、探偵モノや刑事モノ。そしてそうしたジャンルのテーマ曲の数々が花開くのが、1970年代なのだ。
![007](../../../images/sx/SpecialContents/S106_sp2_j01.jpg)
「007 ドクター・ノオ」
その兆しは、60年代に世界的な大ブームとなった映画シリーズ、「007」だったと言えようか。ジェイムス・ボンドを主役とするこの映画、タイトル曲を作ったのはモンティ・ノーマンで、オーケストレーションはジョン・バリー。この映画の大ヒットを契機に、テレビにもスパイものや探偵もの、刑事ものが多数作られ、コメディ・タッチの「それ行けスマート」やシリアスな「セイント 天国野郎」などのイギリス産、アメリカ産では「ナポレオン・ソロ」などが日本でも放映され、人気となった。もっとも、その前からアメリカのテレビ・シリーズには「サンセット77」や「バークにまかせろ」などがあったが。また、クインシー・ジョーンズがテーマ曲を担当した「鬼警部アイアンサイド」も忘れ難い。これは日本では1969年から放映が始まった。このテーマ曲、日本のテレビ番組ではテーマ曲やコーナー曲などに多数使われ、そのインパクトの強さが強烈な印象を残したものだ。
![それ行けスマート](../../../images/sx/SpecialContents/S106_sp2_j02.jpg)
「それ行けスマート」
![セイント 天国野郎](../../../images/sx/SpecialContents/S106_sp2_j03.jpg)
「セイント 天国野郎」
![ナポレオン・ソロ](../../../images/sx/SpecialContents/S106_sp2_j04.jpg)
「ナポレオン・ソロ」
![鬼警部アイアンサイド](../../../images/sx/SpecialContents/S106_sp2_j05.jpg)
「鬼警部アイアンサイド」
(次のページへ続く)