Wood Stone CLASSIC LIGATURE×寺地美穂
常にハイスペックなサックスアイテムを創り出し、新製品がラインアップされるたび世界中のサックス奏者の注目を集めるWood Stoneブランドより、新型リガチャー「Wood Stone CLASSIC LIGATURE」が発表され、様々な大きさのリガチャーに対応するべく日々開発に力を注いでおり、発売に向けて着々と準備が進んでいる。そこで、ソロサックスプレイヤーとして、また数々のトップミュージシャンとの共演と幅広く活躍する多彩なアーティスト寺地美穂さんに新型リガチャーを試奏してもらい、音色や吹奏感などそのスペックを検証してもらった。
寺地美穂さんセッティング
[本体]Wood Stone Alto New Vintage WSA- BN(ブラックニッケル)
[マウスピース] RETRO REVIVALEric Marienthal Special Metal GP 7番
[リガチャー] Wood Stone CLASSIC LIGATURE GP/[リード]Wood Stone 3番
●テナー(写真2)
[本体]Wood Stone Tenor New Vintage VL(ヴィンテージラッカー)
[マウスピース] RETRO REVIVALEric Marienthal Special Metal GP 7番
[リガチャー]ロブナー(マウスピース付属)/[リード]Wood Stone 2½番
●ソプラノ(写真3)
[本体]Wood Stoneソプラノサックス・プロトタイプ(今回試奏時に使用 )
[マウスピース]Wood Stone Super Custom Artist TOKI 7番/リードWood Stone 3番
楽器が上達したような気分
(以下寺地)
リードの番手を少し薄くしたように感じる
音が長く滞空している感覚
なにより吹き心地が軽いので、持久力の求められるリハやステージでも気持ちよく吹き続けられるのがいいですね。
(♪寺地:メイヤー付属リガチャー試奏に続き、CLASSIC LIGATUREのブラスタイプとコパータイプ(写真6)を試奏)
音色はコパーのほうがより好みです。ウォームな部分が詰まった艶っぽい甘い音色で、ラバーマウスピースの旨味を引き出してくれる感じがすごくしますね。
それと、音が出るまでのレスポンスです。0位置(ゼロいち)つまり息を吹き込んでから音が出るまでの間隔、無音から音が発せられるまでの隙間が狭い。普通のリガチャーだと、もっとこの隙間を広く感じるんですが、それがほぼないに近い。ここが一番すごいところですね。ため息がそのまま音になる感じです。
楽器との距離感が近づく
(♪寺地:ソプラノ、テナーと続けてCLASSIC LIGATUREを試奏)
リガチャーについてですが、ソプラノ、テナーともに楽器との距離感が近づく感じです。スッと息が入って行って、息を入れたらすぐリードが振動し始めリードが自由に動いている感覚にすごく開放感を感じます。ppで吹いた時の音の出しやすさ、反応の良さが素晴らしいですね。音の立ち上がりが断然速いです。
音色はアルト、ソプラノ、テナーとも共通して、音の輪郭の外に「ザワザワ、シュワ〜」という音を豊かに含んでいて空間全体に広がるような明るい音色です。テナーではサブトーンも出しやすく低音域でよりザワザワした音色になって吹いていて気持ちいいですね。
テナーはまだCLASSIC LIGATUREを使っていないので、今すぐほしくなりました(笑)。
〈寺地美穂 試奏:Wood Stone CLASSIC LIGATURE〉
寺地さんがメインで使用のRETRO REVIVALEric Marienthal Special マウスピースにWood Stone CLASSIC LIGATUREを取り付けての試奏に加え、 Altoのジャズ系マウスピースの定番メイヤー5MMと CLASSIC LIGATURE コパーモデルの組み合わせでの試奏を実施。
Eric Marienthal Special 、メイヤーともに付属の純正リガチャーと、Wood Stone CLASSIC LIGATUREの吹き比べを収録。Wood Stone CLASSIC LIGATUREの音色をじっくりチェックしてみよう!
「CLASSIC LIGATURE」に関する最新情報は、公式ホームページ、各種SNS(Twitter、Instagram、Facebook)にて発表予定! 続報をお待ちください。
株式会社 石森管楽器
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寺地美穂(てらちみほ)
高校の吹奏楽部でアルト・サックスを始め、ニューヨーク留学中に演奏活動を始める。
2016年ビクター・エンタテインメントよりメジャーデビュー・アルバム「Beautiful Magic」をリリース。米米CLUBのフラッシュ金子がプロデュースを担当し、豪華ミュージシャンが参加するスムース・ジャズ・アルバムとして話題になる。
サックス・ユニットsax tripletsの1stアルトサックスを担当し、サックス界の巨匠・小池修氏をプロデューサーに迎え計4枚のアルバムをリリース。
2016年よりサックス専門誌にて企画連載を務める他、キャンディー・ダルファー、デイヴィット・サンボーン、メイシオ・パーカーなど数々の来日アーティストの取材・翻訳も務める。
エリック・ミヤシロ氏率いるBlue Note Tokyo Allstar Jazz Orchestraのメンバーとしてデヴィッド・サンボーンやボブ・ジェイムスとの共演を果たす。