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フォレストーン・ジャパンCEOラース・ホイゼラー氏インタビュー
竹の繊維を素材とする人工リード“フォレストーンリード”
竹の繊維と合成樹脂のハイブリッドという革新的なアイデアで、人工リードの持つ可能性を押し拡げたフォレストーンリード。開発当初の秘話や発売以来ラインナップを増やしてきた各種モデルについて、また今後ラインナップ予定の新リードについてなど、フォレストーン・ジャパン株式会社のCEOにして開発者のラース・ホイゼラーさんに語ってもらった。
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フォレストーンリード開発のきっかけについて教えてください。
ラース・ホイゼラー
フォレストーンリードの元々の発想は、1980年代、ある楽器販売元会社に在籍されていたリペアマンの方によるもので、その方がバンドーレンリードの担当者でもあったんです。その頃から世界的にサックスやクラリネットを演奏する人口の増加により、リードのニーズが増えすぎたため生産が追いつかないという状況になり、品質が落ちて、ユーザーからのクレームが増えたという話を後に聞きました。
そんな折に「人工リードを作るしかない」という発想から、人工リードの製作に取り掛かったということです。
その後、2007年に留学生として日本に滞在していた私とその方が出会い、海外の営業を担当してほしいという相談を受けフォレストーンリードに参加しました。
ところが、初期のプロトタイプの人工リードを製作するまでに多額の投資をして、製品として完成に至ったのは、クラリネットの3番のリードくらいで、その他の人工リードが完成する前の2010年に経営が終わってしまったんです。とはいえ私はその時点でフォレストーンに2〜3年携わっていて、海外の楽器の卸元や音楽業界などとの関係も構築していたので、このままこの事業を終わらせるのはもったいないと思い、これまでその方が培ったノウハウや研究データも引き継いで、その後サックスの各種リードの開発を行ない、フォレストーン・ジャパンというブランドを作っていきました。
そんな折に「人工リードを作るしかない」という発想から、人工リードの製作に取り掛かったということです。
その後、2007年に留学生として日本に滞在していた私とその方が出会い、海外の営業を担当してほしいという相談を受けフォレストーンリードに参加しました。
ところが、初期のプロトタイプの人工リードを製作するまでに多額の投資をして、製品として完成に至ったのは、クラリネットの3番のリードくらいで、その他の人工リードが完成する前の2010年に経営が終わってしまったんです。とはいえ私はその時点でフォレストーンに2〜3年携わっていて、海外の楽器の卸元や音楽業界などとの関係も構築していたので、このままこの事業を終わらせるのはもったいないと思い、これまでその方が培ったノウハウや研究データも引き継いで、その後サックスの各種リードの開発を行ない、フォレストーン・ジャパンというブランドを作っていきました。
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竹の繊維を原材料とすることがフォレストーンリードの特徴だと思いますが、このコンセプトは最初からあったのでしょうか?
ラース・ホイゼラー
このコンセプトは最初からありました。当時は人工リードのマーケットもまだ発達していなくて、クラリネットのリードで初めて楽器展示会に出品したときは、まだ人工リードが珍しく、かなり注目を浴びましたしフォレストーンは間違いなく一番いい人工リードでした。ただ、フォレストーンは新しい会社で、日本の音楽業界のこともあまりわからなくて、そこから、竹を材料としたアルトサックス用のリードの開発にもかなりの期間を要しました。
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