Yamahaカスタム875EXのココがすごい!!
Q1. プロ奏者になろうと思ったきっかけは?/Q2. YAS-875EXを初めて吹いた際の印象と使おうと決めた理由は?/Q3. プロとしてのキャリアでYAS-875EXを使った印象的な仕事は?/Q4. YAS-875EXの気に入っている点は?/Q5. ヤマハの楽器の良さとは? 選んで良かったと思うことは?/Q6. YAS-875EXはどんな奏者にオススメしたい?
井上麻子 Asako Inoue
(大阪音楽大学 特任准教授)
A1. 「サックスが好き・吹奏楽が好き」という気持ちだけで音楽大学に進んだが、大学で室内楽や現代音楽など様々なジャンルの音楽に触れることで、どんどん「演奏すること」に興味を持つようになった。卒業後フランス留学を経て、その間に得た日本やフランスでの音楽仲間・先生方に助けられ、いつの間にか現在に至る、という感じ。
A2. YAS-875からの乗り換えだったが、875よりさらに低音の発音がスムーズになり、高音から低音までの音色の統一感・レスポンスの良さが魅力。自分のやりたい音楽を演奏することにだけ集中させてくれる。音色の理想として尊敬する先生方が皆さんヤマハだったというのも、大きな理由のひとつ。
A3. 2008年のジャン=イヴ・フルモー先生の来日コンサートでDUOやクインテット、サックスオーケストラで共演させていただいたこと。高校の時から憧れ続けた師匠との共演は、緊張と共に至福の時間だった。
A4. 一番の魅力は、演奏者によってそれぞれ個性的な音色を作ることができること。目を瞑って聞いても「これは〇〇先生の音色だ」と分かるほど、ヤマハプレイヤーはそれぞれ個性豊かな音色になっていると思う。
A5. 私は基本的に弦楽器を目指して音色作りをしているのだが、一つの楽器でも様々な音色の変化をつけられる反応の良さが素晴らしい。ヴィブラートや音程のコントロールもやりやすいので、表情豊かな音楽作りに集中することができる。
A6. ソリストとしても室内楽や吹奏楽で演奏するにしても、とても扱いやすく(音程も抜群)、全ての人にお薦めしたい。特に「自分の音色・自分の音楽」を大事にする人にはぴったりの楽器です。
小森伸二 Shinji Komori
(アリオン・サクソフォン・カルテット、名古屋音楽大学、金城学院大学、同朋高校 各講師)
A1. 高校に進学して吹奏楽部に入り、経験者ということで顧問の先生からも頼りにされ、その気になってしまい、音大進学を希望。大学の先輩であるルマリエ千春先輩がフランスに留学したのを追っかけてフランス留学。当初は希望の音楽院の受験に失敗したりして苦労したが、そのおかげで音楽家としてやっていく覚悟ができました。
A2. それまでどの楽器を吹いてもそれぞれ長所短所があり、それをコントロールしながら吹いている感覚があったが、YAS-875EXは何のストレスもなく自分の思った通りに音が出せる感覚。発売前から素晴らしい楽器だと分かっていたので、出たら買おうと思っていました(笑)。
A3. 2003年に楽器を購入してすぐ、2004年に日演連に合格して名フィルとドビュッシーのラプソディーを共演させていただいたことや、2008年のフルモー先生のジャパン・ツアーに参加させてもらったこと。アリオンでの演奏も全てこの楽器でやっているので、数え切れません(笑)。
A4. やはり音色の美しさが一番の魅力。その利点のおかげでフレージングにおいて感情表現に理性のブレーキをかけることなく、全て注ぎ込むことが出来るのが、自分にとってとても気に入っている点です。
A5. ヤマハの楽器はどのグレード、さらに言うと他の楽器でも、とても柔らかい音色感を持っていると思います。アンサンブルをする上でそれはとても大きなアドバンテージです。
A6. YAS-875EXはグレードの高いプロフェッショナル向けの楽器ですが、決して扱うのが苦しい楽器ではありません。初心者にとってもこれほど扱いやすい楽器で始められたら、スムーズに上達していけると思います。全ての人にとってオススメの楽器です。
國末貞仁 Sadahito Kunisue
(Quatuor B、Saxofox、Trio YaS-375、Saxaccord、シュピール室内合奏団、BRASS EXCEED TOKYO、京都市芸術大学、洗足学園音楽大学 各講師)
A1. 小学6年生の頃、最初の師匠である西宇徹先生に須川展也先生の1stアルバム「ワンス・アポン・ア・タイム」のCDを紹介していただき、初めて聴いた瞬間からその音色の虜になり、僕も須川先生のようなサックス奏者になりたいと思ったのが、プロ奏者を目指すきっかけです。
A2. それまで使っていたYAS-875に比べて、よりレスポンスがよくなった印象を受けました。より軽やかで、キラキラした透明感のある音色が出せる楽器なので、自分の目指す「讃岐うどんのように艶とコシのある演奏」にピッタリの楽器だと感じました!
A3. 大学院を卒業したばかりの2004年に、ヤマハが主催する中国4都市(天津、煙台、成都、広州)を巡るクリニック&コンサートツアーのお仕事をさせていただいたことは、とても大きな経験となりました。自分が小学校の頃から吹いていたヤマハの楽器のプロモーションをさせていただけることに幸せを感じました。
A4. 音の鳴りムラが少ないことと音程がいいことはヤマハの楽器の持つ大きな優位性だと思います。アンブシュアやシラブルをそこまで大きく変えなくてもいい音程で吹けるので、より音楽表現に没頭することができます。キィの配置や形状もより演奏しやすいように考え抜かれていて操作性は抜群です。
A5. ヤマハの楽器はなんと言っても品質がとても優れていることが良い点だと思います。以前、ヤマハの工場見学をさせていただいた時に、それぞれの工程ごとに職人さんたちがプロの仕事をされている姿を拝見し、より自分の楽器への愛着が湧きました。
A6. 反応がよく、そんなにパワーがなくても楽にいい音で響かせられるし、キィの配置や形状もコンパクトで操作しやすい楽器なので、身体が小さな奏者にも扱いやすいのではないかと思います。
齊藤健太 Kenta Saito
(ブリッツ フィルハーモニックウインズ、Saxophone Quintet "FIVE by FIVE"、The Quartet "Oiseaux"、洗足学園音楽大学 講師)
A1. 中学時代に須川展也先生のCDを聞いてとても感動したのが最初のきっかけです。その後一度はプロの道を諦めましたが、高校1年の頃に洗足学園のサクソフォン教員によるコンサート「サクスケルツェット」を聞き、「やっぱりこの世界に入りたい!」と思い、プロ奏者となることを決心しました。
A2. 木管的で温かみのある音色に1番惹かれました。特に低音域の響き方は他の楽器では得られない落ち着きがあり、これがこれからヤマハを使っていこうという決め手となりました。
A3. アルトをヤマハに変えて1年半ほどだった頃でしょうか、浜松でのリサイタルを聞いてくださった知人から「前まであった"あと一歩踏み込めない枷のようなもの"が無くなった!」と言っていただけたことです。以前よりもフリーに演奏できているのかな? と思えるようになりました。
A4. とにかく音色が気に入っています!前述したような温かい音色、特に低音域は深みのある音色がとても好みですが、反面ガツンと吹き込んだ時にもしっかり応えてくれる包容力も持ち合わせています!
A5. 音程の正確さ、音色の豊かさに1番惹かれています。特に低音域の響き方は独特のふくよかさを持っていて虜になっています!
A6. 温かみのある音色、木管的な音色、ややダークで落ち着いた音色を求める方には非常におすすめできる楽器なのではないかと思います。