ジョン・コルトレーン絶頂期の完全未発表スタジオ録音作
ジャズ史上最高のカリスマと称されるサックス奏者ジョン・コルトレーンの完全未発表スタジオ・アルバムが、録音から55年の時を経て発売。
ジョン・コルトレーン「ザ・ロスト・アルバム」
ジャズ史上最高のカリスマと称されるサックス奏者ジョン・コルトレーンの完全未発表スタジオ・アルバムが、録音から55年の時を経て発売された。アルバム「ザ・ロスト・アルバム」は、マッコイ・タイナー(Pf)、ジミー・ギャリソン(Bass)、エルヴィン・ジョーンズ(Ds)の通称“黄金のカルテット”と呼ばれる伝説のグループで、1963年3月6日にニュージャージーのヴァン・ゲルダー・スタジオで行った公式セッションを収録したもの。
レコーディングは、マンハッタンのジャズクラブ「バードランド」での2週間公演期間中の昼間に行なわれたが、バンドはその翌日にも同スタジオに戻り、名盤「ジョン・コルトレーン・アンド・ジョニー・ハートマン」を録音している。数々の名作を残した絶頂期のコルトレーンの姿を余すところなく捉えた、アメリカ音楽史の歴史的遺産と言っても過言ではない音源だ。
レコーディング・セッションの記録は残っていたものの、海賊盤も含めこれまで一切に世に出たことがなかった幻の音源。録音終了後にコルトレーンがスタジオから持ち帰り、当時の妻ナイーマに渡していたモノラル録音のリファレンステープが彼女の遺族によって発見され、録音から55年のときを経て発表されることとなった。
収録曲は、マスターテイク全7曲のうち『アンタイトルド・オリジナル11383』『アンタイトルド・オリジナル11386』はコルトレーンの未発表のオリジナル曲。また、代表曲『インプレッションズ』と初録音のジャズ・スタンダード『ネイチャー・ボーイ』の2曲は、マッコイ・タイナー抜きのトリオ編成での貴重な録音。そして、これまで非公式録音のライブ盤でしか世に出ていなかったコルトレーンのオリジナル曲『ワン・アップ、ワン・ダウン』のスタジオ録音と、話題性抜群の内容となっている。
アルバムは、マスターテイク7曲を収録した通常盤と、別テイク7曲収録のボーナス・ディスク付2枚組のデラックス・エディションの2形態でリリースされる。ジャズ史のみならず、アメリカ音楽史に偉大な功績を遺したジョン・コルトレーンの絶頂期の演奏が堪能できる、全音楽ファン必聴の作品だ。
CD「ザ・ロスト・アルバム」ジョン・コルトレーン
【UCCI-9295〜6】デラックス・エディション ¥3,456(税込)
【UCCI-1043】通常盤 ¥2,592(税込)
[演奏]ジョン・コルトレーン(Ts,Ss)、マッコイ・タイナー(Pf)、ジミー・ギャリソン(Bass)、エルヴィン・ジョーンズ(Ds)
[収録曲]アンタイトルド・オリジナル11383、ネイチャー・ボーイ、アンタイトルド・オリジナル11386、ヴィリア、インプレッションズ、スロー・ブルース、ワン・アップ、ワン・ダウン
ユニバーサル ミュージック公式Youtubeチャンネルより