サックス記事 渡辺貞夫 クリスマス・ツアー&CD「リバップ・ザ・ナイト」「LOVE SONGS」
[1ページ目│記事トップ
2018年12月 兵庫 名古屋 横浜 東京

渡辺貞夫 クリスマス・ツアー&CD「リバップ・ザ・ナイト」「LOVE SONGS」

EVENT

サックス界およびジャズ界の至宝「世界のナベサダ」こと渡辺貞夫が、去る10月3日に2枚のアルバムを同時リリースした。この2作品を携えて12月からは恒例のクリスマス・ツアーがスタートする。生涯現役を貫く巨匠の活動からは、まだまだ目が離せない。

サックス界およびジャズ界の至宝「世界のナベサダ」こと渡辺貞夫が、去る10月3日に2枚のアルバムを同時リリースした。
一枚は2017年に発表したビバップに新たな解釈を加えて提示した話題作「リバップ」のツアーでの、全国8カ所公演から選りすぐったベストテイクを収めた最新ライブ盤「リバップ・ザ・ナイト」。朋友ラッセル・フェランテ(イエロージャケッツ)や気鋭の若手ベン・ウィリアムス(パット・メセニー“ユニティ・バンド”)ら海外の名手との親密なアンサンブルを聴かせてくれる。メロディアスなオリジナル曲を中心にホットな演奏で楽しませてくれるが、バラードもいくつか選ばれていて個性的な美しい音色もじっくり堪能できる。
もう一枚は、そのバラード演奏にスポットを当てたベスト盤。レーベルの壁を超えた10枚のアルバムから本人が選曲した珠玉のバラード・コレクションだ。と言っても3拍子の曲やボサノヴァなどラテンのリズム、歌をフィーチャーしたナンバーまであり、彩り鮮やかでまったく飽きさせることはない。
そして、この2作品を携えて12月からは恒例のクリスマス・ツアーがスタートする。生涯現役を貫く巨匠の活動からは、まだまだ目が離せない。


Live Information
SADAO WATANABE with strings Christmas Dreams

12/7(金)兵庫県 兵庫県立芸術文化センター KOBELCO大ホール
12/11(火)札幌市 札幌文化芸術劇場 hitaru」
12/16(日)横浜市 関内ホール

SADAO WATANABE Christmas Dreams

12/13(木)名古屋市 名古屋ブルーノート

SHISEIDO presents Christmas Gift vol.26 SADAO WATANABE with strings Christmas Dreams

12/15(土)東京都 Bunkamuraオーチャードホール [出演]渡辺貞夫(As)、ラッセル・フェランテ(Pf)、ベン・ウィリアムス(Bass)、ピーター・アースキン(Ds)、押鐘貴之ストリングス:押鐘貴之/杉山由紀/村井俊朗/川口静華/吉田篤貴/入江茜/桐山なぎさ/渡辺一雄/田島朗子/岩戸有紀子/山本大将/南條由起(Vn)、渡部安見子/城戸喜代/増田直子/梶谷裕子(Va)、笠原あやの/森田香織/篠崎由紀/篠崎央彡(Vc)
 
チケット情報(SADAO WATANABE):http://www.sadao.com
 

CD Information
「リバップ・ザ・ナイト」渡辺貞夫

リバップ・ザ・ナイト,渡辺貞夫
リバップ・ザ・ナイト,渡辺貞夫
【VICJ-61776】¥3,000(税抜)
ビクターエンタテインメント
[収録曲]バタフライ、ツリー・トップス、リバップ、アイ・ソート・オブ・ユー、アイ・タッチ、イフ・アイ・クッド、メモリアス、ソング・オブ・メイ、シェガ・ヂ・サウダーヂ、ホワッツ・ナウ、ライフ・イズ・オール・ライク・ザット、花は咲く [演奏]渡辺貞夫(As)、ラッセル・フェランテ(Pf)、ベン・ウィリアムス/エドウィン・リヴィングストン(Bass)、ケンドリック・スコット(Ds)
 

「LOVE SONGS」渡辺貞夫

LOVE SONGS,渡辺貞夫
LOVE SONGS,渡辺貞夫
【VICJ-61777】¥2,500(税抜)
ビクターエンタテインメント
[収録曲]イフ・アイ・クッド、タイムズ・アゴー、リトル・ワルツ・フォー M、アイ・ソート・オブ・ユー、コール・ミー、ポルタス・フェッシャーダス、ナイトリー・ユアーズ、ストレイ・バーズ、アイ・ラヴ・トゥ・セイ・ユア・ネーム、ファイアープレイス、ジュント・コン・ヴォセ、シンパティコ、シーズ・ゴーン
[演奏]渡辺貞夫(As)、他
 
登場するアーティスト
画像

渡辺貞夫
Sadao Watanabe

1933年2月1日栃木県宇都宮市生まれ。チャーリー・パーカーに憧れ、1951年に上京してプロとしての活動を始め、1953年に秋吉敏子(Pf)のグループに参加して注目を集める。1961年に初リーダー作「渡辺貞夫』をリリース後、バークリー音楽院に留学。その後チコ・ハミルトン(Ds)やゲイリー・マクファーランド(Vib)などのグループに参加し、ブラジル音楽などにも触れて自身の音楽性を確立していった。1965年に帰国。1966年に「ジャズ&ボッサ」をリリースして日本にボサノヴァ・ブームを巻き起こした。1970年代から海外にも進出し、1970年代後半からはフュージョン的なサウンドにもアプローチ。1978年の「カリフォルニア・シャワー」は大ヒットを記録した。1983年に全米でもリリースされた「フィル・アップ・ザ・ナイト」は“ラジオ&レコード”誌のジャズ・チャートで1位を記録。その後も日本最高のアルトサックス奏者として精力的な活動を続けている。

サックス