サックス記事 夏サックス〜Summer Time SAX
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THE SAX 60号 特集

夏サックス〜Summer Time SAX

MUSIC

夏のミュージックシーンにおいて、サックスが重要な役割を果たす場面も多いジャンルでもあるスムース・ジャズ、ボサノバ、スカという3つに着目して、サマーサウンドに彩られてホット&クールにスパークするサックスの魅力を特集したTHE SAX 60号、その概要をご紹介。

 

それぞれの季節に魅力がある日本の四季。しかし、そのなかでも夏に対する特別な感情を抱く人は多いのではないか。ほんの短い期間だからこそ刹那に輝くーーそんな夏の気分をさらに盛り上げる音楽と言えば、やはりアメリカ西海岸をメッカとするスムース・ジャズ/フュージョン、そしてブラジルで発祥したボサノバをはじめとする南米音楽、さらにカリブ海をルーツに持つスカやレゲエなどが思い浮かぶのではないだろうか。


そこで、今回のTHE SAX vol.60の特集では、サックスが重要な役割を果たす場面も多い、そのスムース・ジャズ、ボサノバ、スカという3つのジャンルに着目して、サマーサウンドに彩られてホット&クールにスパークするサックスの魅力に迫ってみた。
まず、スムース・ジャズのトピックとして、デイヴ・コーズがミンディ・エイベア、ジェラルド・アルブライト、リチャード・エリオットというスターサックス奏者をゲストに招いて制作したニューアルバム「サマー・ホーンズ」に注目。アメリカにいるコーズをキャッチしてインタビューを試みた。
次に、ボサノバの名盤として常に筆頭に挙げられるスタン・ゲッツ&ジョアン・ジルベルトの「ゲッツ/ジルベルト」が、誕生から今年で50周年を迎えたことに着目。清水靖晃、菊地成孔という二人のサックス奏者が参加したトリビュート盤「ゲッツ/ジルベルト+50」にもスポットを当て、清水からの寄稿文も交えて二つのアルバムの魅力に迫った。


続いては日本におけるスカブームのパイオニアである東京スカパラダイスオーケストラが7月3日にリリースした新作「Diamond In Your Heart」をクローズアップ。テナーのGAMO、バリトンの谷中敦というサックスセクションを担う二人に登場してもらい、LAで行なわれたレコーディングの様子や現地で敢行したライブの模様を語ってもらった。
さらには、そのスカパラとも縁のあるスカパンクの雄KEMURIからサックスのコバヤシケンとヴォーカルの伊藤ふみおが登場。再結成後初となるニューアルバム「ALL FOR THIS!」への想いを訊いた。
そして、スカパラやKEMURI、多くのサックス奏者やバンドが出演する、この夏のロックフェスやジャズフェスを一挙紹介。
特集の締めくくりには、スムース、ボッサ、スカの代表的な名曲の楽譜を掲載。プロ奏者かわ島崇文、石川周之介、巽朗という各ジャンルンのエキスパートがアレンジを施し、アナリーゼで演奏のコツを指南する。
夏の名盤ベスト10もあげているので、CDを聴いて、ライブを楽しみに、名曲を吹いて、これからの季節に夏サックスを堪能しよう!