サックス記事 夏にピッタリの爽快なサックスサウンド
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デイヴ・コーズ&フレンズ THE SAX 60特集

夏にピッタリの爽快なサックスサウンド

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夏にピッタリの爽快なサックスサウンドに彩られたアルバムタイトルの『サ マー・ホーンズ』。スムース・ジャズ界のトップランナーであるデイヴ・コーズが、同じくシーンの顔役であるミンディ・エイベア、ジェラルド・アルブライト、リチャー ド・エリオットの3人をゲストに招いたニューアルバムをリリースした。

スムース・ジャズ界のトップランナーであるデイヴ・コーズが、同じくシーンの顔役であるミンディ・エイベア、ジェラルド・アルブライト、リチャー ド・エリオットの3人をゲストに招いたニューアルバムをリリースした。夏にピッタリの爽快なサックスサウンドに彩られたこの作品のタイトルは、ずばり「サ マー・ホーンズ」だ!
THE SAX編集部では、早速この豪華顔合わせを画策した張本人であるデイヴ・コーズに電話インタビューを敢行。すでに本国アメリカではこの4人でのツアーをスタートさせているコーズが、その合間にLAの自宅に戻ったところをキャッチした。
タワー・オブ・パワーやアース・ウインド&ファイアー、ジェームス・ブラウンなどなど、バラエティに富んだ選曲になった理由、トム・スコットやゴードン・ グッドウィンにグレッグ・アダムスなど、アレンジャーにもビッグネームを起用したわけ、そしてもちろん、競演サックス奏者にこの3人をチョイスしたいきさ つなどの質問に、実に率直に答えを返してくれた。

また、いまやすっかり親日家として知られるようになったコーズらしく、日本のジャズクラ ブや楽器店、そしてオーディエンスに対する絶賛の言葉も聞くことができた。秋に予定されているソロでの来日公演への豊富とともに、「サマー・ホーンズ」で 日本の地を踏むことへの意欲もにじませたコーズ。その実現を是非とも願いたい!

 

さて、さらに「THE SAX」定期購読者には「サマー・ホーンズ」に関連した嬉しいプレゼントを用意した。このアルバムに収録された『テイク・ファイヴ』の楽譜だ。
昨年末に惜しくも亡くなったデイヴ・ブルーベックのカルテットがオリジナルで、グループのメンバーでアルトサックスのポール・デスモンドが作曲したスタンダード中のスタンダードであるこの名曲を「サマー・ホーンズ」ではサックス四重奏にアレンジしている。
編曲を担当したのはビッグ・ファット・バンドを率いることでも知られるグラミー受賞アレンジャー、ゴードン・グッドウィン。デイヴ・コーズがソプラノ、ミ ンディ・エイベアがアルト、ジェラルド・アルブライトとリチャード・エリオットがテナーを奏でているが、それぞれの見せ場がちゃんと用意されたサスガのア レンジに仕上がっている。
今回トランスクライブしてくれたのは若手実力派アルト奏者である山口宗真。多くのプロミュージシャンを輩出している明治大学Big Sounds Society Orchestra出身だけあって複雑なハーモニーも正確に採譜してくれた。
さあ、仲間を集めてチャレンジしてみてはいかがだろう。

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