サックス記事 Round About Standard NUMBER スタンダード入門
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THE SAX 63号 特集

Round About Standard NUMBER スタンダード入門

MUSIC

クラシック音楽に不滅の名曲が数多くあるように、ポピュラー音楽の世界でも19世紀後半からスタートした短い歴史ながら、すでに不滅の輝きを約束された楽曲がいくつも誕生している。いつの世にも色褪せないエヴァーグリーンな名旋律。人はそれをスタンダード・ナンバーと呼ぶ。聴いて、知って、吹いて、スタンダードの魅力に浸ってみよう。

レジェンド

「ジャズやポピュラー音楽などで、いつの時代にも根強い人気を持つ楽曲」と定義されるスタンダード・ナンバー。その誕生の背景にはいくつかのパターンがあるようだ。ざっくり分けると(1)ミュージカルや映画由来のスタンダード。(2)ジャズメンが生み出したスタンダード。(3)ブルースを起源としたスタンダード。この3つのパターンが挙げられる。有名スタンダードの、どの曲がどのパターンにあてはまるのか、分かりやすく解説している。
サックス吹きにとっては、有名サックスプレイヤーがお得意とするスタンダード・ナンバーというのも気になるところだろう。そんなサックス奏者なら必ず知っておきたい名曲・名演・名盤をピックアップ。
そして意外に馴染みが薄いのが、スタンダードを生み出した張本人である作曲家のこと。ジョージ・ガーシュウィンをはじめとした、名前だけは誰もが一度は耳にしたことのある10人のグレイト・コンポーザーの横顔と代表曲を紹介している。

特集の締めくくりには、サックスを演奏する人なら誰もが一度は吹いてみたい、スタンダード中のスタンダードと呼べる大定番曲の楽譜を用意した。アレンジを担当してくれたのは、いまをときめく若手プレイヤー3人。浜崎航が『Fly Me To The Moon』、サイモン・コスグローブが『Softly, as in a Morning Sunrise(朝日のようにさわやかに)』、守谷美由貴が『If I Should Lose You』を、それぞれ初級者でも比較的チャレンジしやすいように易しく、かつカッコいいアドリブ入りで楽譜を書いてくれた。3人によるアナリーゼも掲載しているので、是非ともこの機会にこの大スタンダードをマスターして欲しい。

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