纐纈歩美〜珠玉のバラードアルバムが完成!
前作「ブルックリン・パープル」で初のニューヨークレコーディングを敢行した美しき本格派ジャズアルト・プレイヤー纐纈歩美。それに続く約1年ぶりのニューアルバムは、同じく彼の地で録音に臨み、気心の通じ合った現地のメンバーと再会したシリーズ第2弾とも呼べる作品だ。
前作「ブルックリン・パープル」で初のニューヨークレコーディングを敢行した美しき本格派ジャズアルト・プレイヤー纐纈歩美。それに続く約1年ぶりのニューアルバムは、同じく彼の地で録音に臨み、気心の通じ合った現地のメンバーと再会したシリーズ第2弾とも呼べる作品だ。
そして、そのテーマに選んだのは“バラード”。
定評のある美しい音色の魅力が存分に発揮された会心作が完成した。
THE SAX 68号では、今回のバラードアルバムのことについて纐纈氏にインタビュー。レコーディングメンバー、選曲、アレンジ、使用楽器のことなどについて語っていただいた。
今の年齢で、バラードアルバムはまだ早いのでは?と思ったという纐纈氏。ここ1年くらい、周りの人やお客さんから「今日のバラードが良かったね」とか言われることが増えて、何でだろうと思いはじめて、そこからバラードを演奏するということについて考えるようになったという。このタイミングで、今の自分をすべて出してしまうのも、いいかな、と。
今回のバラードアルバムは、前作と同じメンバーで、スタンダードを中心に選曲されているが、その他に纐纈氏のオリジナル曲が2曲収録されている。どちらも、彼女のお気に入りの写真や絵画に影響を受けて作られた楽曲で、彼女の感性の豊かさを感じるナンバーだ。彼女自身、今回のバラードアルバムを作ったことで、これから何を足していかなければならないかということが良くわかり、自分を見つめ直せたアルバムと語っている。
〈レコーディングの使用楽器〉
楽器:セルマー マークVI
マウスピース:バンドーレンV16
リード:リコ レゼルヴ・クラシック3番
リガチャー:石森管楽器オリジナル
こうけつ あゆみ
1988年10月5日、岐阜県土岐市出身。トロンボーンを演奏していた父の影響で、3歳からピアノを習い、中学校の吹奏楽でサックスを始める。高校に入ってから本格的にジャズを始め、甲陽音楽院名古屋校在学中に、岐阜や名古屋を中心にライブ活動を始める。
2010年7月に「Struttin'」でデビュー。その後2011年7月に「Daybreak」、2012年7月に「Rainbow Tales」、2013年10月に「Brooklyn Purple」をリリース。