[THE SAX 70号記念企画] 特別付録CD
本誌の70号を記念して本号に添付した特別付録CDには、様々なジャンルから厳選してセレクトした8つのナンバーが収録されている。演奏してくれたのはクラシックからジャズ、ポップスまで、それぞれの分野で活躍する名手たちだ。1曲を除きすべてのカラオケも用意し楽譜も本号誌面に掲載しているので、すぐに使えて重宝すること間違いナシ! ここでは収録ナンバーを1曲ずつ紹介していこう。
サックスで吹きたい名曲を腕利き奏者たちが好演!
『Arthur’s Theme』
演奏:かわ島崇文
日本におけるスムース・ジャズ・サックスの第一人者である、かわ島崇文氏が演奏してくれたのは、『ニューヨーク・シティ・セレナーデ』の邦題でも有名なクリストファー・クロスの『Arthur’s Theme』。映画「ミスター・アーサー」の主題歌でクロスがバート・バカラックらと共作した美しい旋律を持つナンバーだ。オリジナルの印象的なサックスソロはアーニー・ワッツ。かわ島氏のスムース&メロウなプレイはそれに匹敵するほどだ。
『恋におちて-Fall in love-』
『ブルー・ライト・ヨコハマ』
演奏:海野あゆみ
ストレート・アヘッドなジャズからフュージョン、ポップスまで幅広いフィールドで引っ張りだこの才色兼備のプレイヤー海野あゆみさん。彼女に演奏をお願いしたのは、TVドラマ「金曜日の妻たちへ」の主題歌で小林明子が1985年に発表したデビュー曲である『恋におちて-Fall in love-』と、さらに時代を遡って1968年にいしだあゆみが歌って大ヒットした『ブルー・ライト・ヨコハマ』。前者にはAORの、そして後者にはブルージーなテイストが香るが、彼女はよりコンテンポラリーなニュアンスで奏でてくれた。
『Arioso』
『Vocalise』
演奏:大野真由子(Pf)& 福井健太(As)
クラシック・サックス界を代表して登場してもらったのは、本誌では2013年11月号まで連載「JAZZ食わず嫌いの処方箋」でナビゲーター役を務めてくれた福井健太氏。クラシックのメインストリームを歩みつつ、ジャズやポップスにも造詣が深く、最近では映画やテレビの劇伴でスタジオ仕事もバリバリこなす彼に、バッハとラフマニノフというクラシックの王道で勝負してもらった。ピアノ伴奏の大野真由子さんとの精緻なアンサンブルを聴かせてくれた。
『New York State of Mind』
演奏:熊谷ヤスマサ(Pf)& 太田 剣(As)
ジャズの名門レーベルVerveからアルバムをリリースした実績も持つ正統派ジャズアルト奏者である太田剣氏。その一方で東京スカパラダイスオーケストラやSOIL&“PIMP”SESSIONSのメンバーともユニットを組むフレキシブルさも魅力だ。そんな彼にトライしてもらったのはビリー・ジョエルの初期のヒットである『New York State of Mind』。リハーモナイズしてジャズ度アップで仕上げてくれた。デュオを組んだピアニスト熊谷ヤスマサ氏の力強いタッチも聴きものだ。
『My One and Only Love』
演奏:柳 隼一(Pf)& 宮地スグル(Ts)
自身のNEW4TETの他にサックス四重奏団クアドラ、ジャズ・ロック・バンドThe Ossan Bandなどでも活躍する宮地スグル氏。国内のトップ・ジャズテナーの一人である彼に演奏してもらったのは、フランク・シナトラの名唱で知られるスタンダード『My One and Only Love』。ソニー・ロリンズやジョン・コルトレーン、マイケル・ブレッカーも演奏したこの名バラードをピアニストの柳隼一氏とのデュオで、テナー巨人たちに勝るとも劣らないロマンティックな音色で奏でてくれた。
『Stella by Starlight』
演奏:大森 明
そして、ボーナストラック的に収められたのが、日本屈指の本格派ジャズアルト大森明氏が2月にリリースしたニューアルバム「Manhattan Suite(マンハッタン組曲)」からの『Stella by Starlight』。ホッド・オブライエン(Pf)をはじめとする現地の名ミュージシャンとNYの雰囲気たっぷりに演奏したこのテイクを大森氏が特別に提供してくれた。本号の大森氏の連載「Make Your Own Solo」でもこの曲が取り上げられているので、そちらも要チェック! 定期購読者の方には完全コピー譜をプレゼントする。
世界のサックス製造を支えてきた歴史ある台湾メーカー
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特集2:サックスレジェンドたちの名曲をモノにする
クロスオーバー/フュージョン/スムースジャズの大人な響き
音源連動:演奏&解説by真野崚磨
カバー:谷中敦&栃尾克樹
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>サックス入門・楽器を知ろう
サックスをやりたいと考え、はじめて楽器を選ぶとき、まず知っておくことは『サックスの種類』が主に4つあるということです。木管楽器のサックスは、ソプラノ(B♭管)・アルト(E♭管)・テナー(B♭管)・バリトン(E♭管)と出せる音域が違い、同じ音楽ジャンルでも音色の雰囲気が変わります。ソロで演奏することも、ジャズのセッションやカルテットなどのアンサンブル、吹奏楽やビッグバンドと幅広い演奏シーンでの活躍が魅力です。メーカーやブランド、モデルによって購入価格も違ってきますので、自分のやりたい音楽スタイルに合ったものを選んでいきましょう。
>楽器を構えながら指使い・運指をチェック
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