酒井聡行 リーダー作「20 YEARS」完成!
20年来の付き合いになる仲間たちの バックアップで、約8年ぶりのリーダー作『20 YEARS』完成!
サックス四重奏団クアドラやビッグバンドT.P.O.でも活躍するフュージョンアルトの名手、酒井聡行。久々のリーダー作となるニューアルバム「20 YEARS」は、そんな彼を慕う20年来の仲間たちと長い歳月をかけて築き上げたミュージシャンシップからうまれた。THE SAX 70号では、このニューアルバムについて、酒井氏に大いに語っていただいた。 ここではその一部を紹介しよう。
8年ぶりにリーダー作を制作することになった経緯
酒井:2011年に、ミュージシャン仲間の忘年会があって、そこで松田肇(Guit)さんが「酒井くんのアルバムを作ろうよ」って言ってくださったんです。「曲は、オレと松本(圭司)(Key)で書くから」って。それはありがたいなと思ったんですけど、結局そのまま3年ほど経ってしまって。それで昨年の2月に、松田さんと、そろそろやろうよという話をして、松田さんと松本くんが4曲ずつ書いてくれて、6月にレコーディングしました。
「20 Years」がアルバム・タイトルになった理由は?
酒井:20年来の友だちとのレコーディングで、僕のソロアルバムなんですけど、みんなのアルバムなんだという意識もあって、このアルバムタイトルにしました。
オリジナル曲について
酒井:以前、扇谷研人(Key)くんと平石カツミ(Bass)さんとのトリオでライブやツアーをしていたんです。『Encounter』は、その時に半分ぐらいできていたけど続きができていなかった僕の曲を扇谷くんに預けて、完成させてもらった曲です。3拍子の、ジャズ風のバラードですね。あと『Naked Boy』はこのアルバムのために書いたマイナー・ブルースで、リハーサルに持っていったら、松本くんがその場でヘッド・アレンジしてくれて、仕上がっちゃいました(笑)。
伝えたい想い
酒井:まずはたくさんの人に聴いてもらえたら嬉しいです! それと聴くだけじゃなくて是非このアルバムを皆さんに宣伝してください(笑)。あとCDに合わせて一緒に吹いてもほしいです。耳コピしたりだとか。サックスの良さが出るように作っていますし、サックスで吹いて、すごく気持ちのいい曲ばかりだと思いますから。
この他、THE SAX 70号では、使用楽器のこと、レコーディングにあたって心掛けたことなど、酒井氏の本作品への熱い想い、音色へのこだわりを読み取ることが出来る。CDと合わせて、是非チェックしてほしい。
■Profile
酒井聡行(さかいとしゆき)
長崎市出身。高校生でサックスを始め、大学在学中の1992年、浅草アマチュアJAZZコンテストでグランプリを獲得。1993年に上京、Mr.Childrenのツアーのサポート・メンバーとなり、プロとしての活動を開始。1996年に自己のバンドを結成。1998年から“T.P.O.”、2002年から“QUADRA”に参加。2007年に初ソロアルバム「フレグランス・オブ・ラブ」をリリース。現在はレコーディング、ライブ、セッション等で活躍中。
■CD Information
【BTRD1022】¥3,000(税込)Boot Record
[曲目]Labyrinth 、Another Island、Yosemite、20 Years 、Encounter 、Speeding Tikit 、A Dream Goes On 、Naked Boy 、Everlasting 、Real
[演奏]酒井聡行(As,Ts,Ss)、松本圭司(Pf,Key)、松田肇/田中義人(Guit)、山田章典/平石カツミ(Bass)、田中栄二/竹内義人(Ds)、丸木英治(Tp,Flh)