バラード奏法の極意〜CLASSIC〜平野公崇
クラシックのバラードならではの演奏テクニックを平野公崇が指南!『展覧会の絵 第2曲 古城』
ポピュラー音楽のジャンルとはバラードの概念が異なるクラシック。クラシックサックス界の寵児、平野公崇氏にレクチャーしてもらおう。クラシックサックスは、ストイックなまでに奏法を限定して音色を磨き上げる印象が大きい。しかし奏法にはそれぞれ、音楽の内面を伝えるための理由がある。もっと歌い、語るための基本も伝授してくれる。 ここでは、THE SAX72号に掲載したインタビュー記事の一部と、譜面『展覧会の絵 第2曲 古城』と連動した動画レッスンを公開!
CLASSIC Masataka Hirano
バラードは「物語」。語りたいことをいつも明確に
ーークラシック音楽で言う「バラ―ド」の定義を教えてください。
ーークラシックとジャズでタンギングの違いはありますか。
ーーバラードの歌い回しで気をつけていることは何でしょう?
ーーTHE SAX72号本誌には、『展覧会の絵 第2曲 古城』の楽譜を掲載しています。平野さんもオーケストラで演奏された経験を何度もお持ちですが、演奏アドバイスをお願いできますか?
平野 公崇(ひらの まさたか)
東京藝術大学卒業後、パリ国立高等音楽院に入学、サクソフォン科、室内楽科、即興演奏科を最優秀の成績で卒業。在学中にJ.M.ロンデックス国際コンクールを制し、日本人サクソフォニストとして初の国際コンクール優勝者となり、鮮烈なデビューを飾った。斬新な企画を生み続けるその活動は常に注目されており、04年には、読売日本交響楽団と自作の共演も行なう等、クラシックから現代作品、即興、ジャズまで幅広いフィールドで活躍。また、2011年にデビューした「ブルーオーロラ サクソフォン・カルテット」は、今秋に2nd作「Blue BACH」に続く3枚目となる最新CDをリリース。10月末には、「ハバネラ・サクソフォン・カルテット」との共演も予定されている。
■CD Information
「和樂」
【OVCC-00117】
[演奏]ブルーオーロラ・サクソフォン・カルテット
(Ss/平野公崇、As/田中拓也、Ts/西本淳、Bs/大石将紀)
[収録曲]和(雅楽):平野公崇、津軽三味線:日本民謡、赤とんぼ:山田耕作、江戸の子守唄、ずいずいずっころばし:日本民謡、日本組曲:グスターヴ・ホルスト(arr.平野公崇)、金色の魚:クロード・ドビュッシー(arr.平野公崇)、ペンタグラム:坂井貴祐、黎明の空へ:鈴木歌穂、野薔薇:山田耕作、てぃんさぐぬ花:沖縄民謡