サックス記事 須川展也ニュー・アルバム「Masterpieces」リリース!
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THE SAX vol.79

須川展也ニュー・アルバム「Masterpieces」リリース!

ARTIST

気鋭の作曲家3人による楽曲を吹き込んだクラシック・サクソフォンの新・定番集が完成!

日本のサックス界をリードし続ける須川展也が、歴史的なアルバムを発売することになった。ジャズ界の巨匠、チック・コリアにクラシック・サクソフォンのための作品を委嘱。また、鬼才作曲家ファジル・サイに須川が委嘱し2014年にファジル・サイと須川で初演した作品を改めて録音し、既にレパートリーとなっている吉松隆の作品はピアノ・リダクション版として新たに生まれ変わった。ジャンルを超えたサクソフォンのマスターピース集として世界中へ、そして後世へと発信する。
THE SAX 79号では、収録を終えたばかりの本人に、アルバム完成の手応えを訊いた。ここでは、その一部を紹介しよう。


●今回、チック・コリア氏に委嘱することになったいきさつを教えてください。
須川:僕は彼の大ファンで、代表作の『スペイン』なども大好きでよく演奏しています。彼の作品には、いわゆるジャズ・フュージョンと違った趣きの『チルドレンズ・ソング』や、ゲイリー・バートンと演奏した『セクステットの為の抒情組曲』のようなクラシカルな曲もあって、彼が自分のいるジャンルから羽ばたいている、そういった音楽が魅力的でした。彼ならきっとクラシック・サクソフォンのために素晴らしい作品を書いてくれると確信して、お願いしました。しかも、すべて書き譜です。テーマとコード進行のアウトラインのみが基本のジャズの巨匠に、すべて音符で書いていただいたわけですから、ジャズプレイヤーの方にこのことを話すと驚愕されました(笑)。

須川展也CD Masterpieces

須川展也 CD Information

「Masterpieces」須川展也
【YCCS-10059】¥2,778(税抜)
[演奏]須川展也(Sax)、小柳美奈子(Pf)
[曲目]アルト・サクソフォンとピアノのためのソナタ “Florida to Tokyo”(チック・コリア)/組曲~アルト・サクソフォンとピアノのための Op.55(ファジル・サイ)/サイバーバード協奏曲 Op.59 ピアノ・リダクション版(吉松隆)


須川展也 Concert Information

■2016-2017 Tour Schedule

2016年
11/2(水) 新潟・上越教育大学講堂(025-521-3626)
11/6(日) 静岡・浜松市福祉交流センター(090-5035-2001)
11/13(日) 愛知・宗次ホール(052-265-1718)
11/19(土)・20(日)山形・山形テルサホール(山形響楽定期/023-625-2204)
11/23日(水祝)神奈川・みどりアートパーク(045-986-2441)
11/26(土)大阪・ザ・フェニックスホール(06-6363-7999)

2017年
1/21(土)東京・ティアラこうとう大ホール(東京シティ・フィル/吉松隆:サイバーバード協奏曲 他)(03-5624-4002)


須川展也

Profile :  須川展也(すがわのぶや)
東京藝大卒。第51回日本音楽コンクール、第1回日本管打楽器コンクール最高位。2002年NHK連続テレビ小説「さくら」テーマ演奏。須川による名だたる作曲家への委嘱曲がSaxの新レパートリーとして国際的に広まっている。1989〜2010年まで東京佼成ウインドのコンマスを務めた。トルヴェール・クヮルテットのメンバー、ヤマハ吹奏楽団常任指揮者、静岡市清水文化会館音楽アドヴァイザー&マリナート・ウインズ音楽監督。東京藝大招聘教授、京都市立芸大客員教授。
●使用楽器:ヤマハ YAS-875EXG / マウスピース:セルマー S90 170 / リード:バンドーレン トラディショナル 3½ / リガチャー:ハリソン。

 

 

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