新時代のデジタル楽器 「エアロフォン」
Rolandからまったく新しいデジタル管楽器「エアロフォン」が登場しました。気になったので早速試奏してきましたよ!
誰でも簡単に楽しめる
サックスをベースにした運指と、リード構造をともなったマウスピースで、管楽器を吹いたことがある人なら誰でもスムーズに演奏できます。逆に吹いたことがない人でも、つまりはリコーダー感覚で簡単に扱えるということです。
ちなみにテーブルキィからフロントFキィまで付いているので、サックス吹きは運指の練習にもなりますね。
あと、持てばわかりますが軽いです。ハードケースを持ち運ぶ苦労を知っていれば、これは嬉しいポイントです。
吹奏感がナチュラル!
マウスピースを咥える力でピッチやビブラートの調整が可能、さらに息の量(による音量変化)も自分好みに調節できるので、硬めのリードを好む人でも満足できるのではないでしょうか。
この辺りはさすがローランド!音色だけでなく、生楽器の吹奏感をとことん追求しています。
アコースティックな管楽器って、吹いてすぐ音になるわけではないんですね。息を入れてから音になるまでに、若干のタイムラグがあるんです。これが再現されているから、吹いていて実に気持ちが良い。感覚が自然なんです。(もちろん通常のシンセサイザー音など、“吹けば即鳴る”も体感できます)
生音を追求
当然音のクオリティも高いです。ローランド独自のスーパーナチュラルサウンド搭載。
同社のV-Drumsやデジタルハンドパーカッションを所有している私としては、上記の単語を聞いただけで「あ、これ音良いんだな」と音聞く前から確信していましたが(笑)(←共感してくれる人いるはず)
動画などで確認するのも良いのですが、自分で吹いてみた方が、より一層音へのこだわりがわかると思います。
数十種類の音色がプリセットされていますが、個人的には尺八が楽しかったですね。これは思わず首を振ってしまう……ぜひ試してみて欲しいです。
さて、調子に乗って吹いていたら、途中で音が一瞬裏返りました。
「え!?リードミス!?」と思いきや、なんとエアロフォンには豊富なフラジオ運指が用意されており、指の切り替え時にそのキィを押したみたいです。楽器やる人ならわかるかと思いますが、こんな些細なところまでリアルなんです。(フラジオがなくとも相当なオクターブ幅がありますよ)
「こんな機能が欲しかった」が詰まってます!
トランスポーズもボタンひとつで簡単にできちゃうので、難しい調の譜面も簡単な指使いでラクに吹けますよ!
また、本体にスピーカーを内蔵しているので、常にヘッドホンや外部スピーカーを持ち運ぶ必要ナシ!どこでも気軽に楽しめるのが魅力です。
嬉しいのが、インプット端子が付いていること!スマホや外部プレーヤーなどをつなげば、カラオケ音源をバックに演奏できます。
エアロフォンには、一人でも「演奏を楽しむ」仕組みが存分に盛り込まれているため、モチベーションの低下に対する心配はないでしょう。楽器をやる上で一番大切なことって、実はこれかもしれません。
憧れの曲を簡単な指使いで吹ける。近所迷惑にならない。気軽に持ち運んで友達と楽しめる……アコースティック楽器だとなかなか実現できなかったことです。
そんなエアロフォンは、サックスに限らずすべての管楽器奏者に、まずは一度手に取って、その吹き心地と楽しみ方を試してもらいたい製品です。時代の進化を感じるはず……!
- Roland エアロフォン
- 詳細|https://www.roland.com/jp/products/aerophone_ae-10/
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