元晴(Soil&Pimp Sessions)登場
on the Cover vol.49
今号vol.49の表紙を飾ったのは、2003年にCDデビュー前ながらFUJI ROCK FESTIVALに出演してシーンに衝撃を与え、以来“爆音JAZZ”の異名でも知られる存在となったパンクなジャズバンド「SOIL & “PIMP” SESSIONS」のサックス奏者、元晴だ。vol.43での特集【クラブミュージックシーンの現在~真夜中に息づくJAZZ】のなかでクラブジャズについて熱く語ってくれたのが、ちょうど一年前。今回は表紙と併せて巻頭インタビューに登場となった。
まだ夏真っ盛りの8月下旬の取材。イージーパンツにサンダル履きという軽装ながら、そのままでも絵になりそうな洒落た出で立ちで元晴はやってきた。が、インタビュー直前にまずは一回目の衣装替え。ピンクのハットに大振りのサングラスいとった小粋なアイテムはすべて自前のようだ。さらに表紙撮影ではストリート系ファッション、別の撮影カットではファーをあしらった衣装と、すべてを自らがコーディネイト。ファッションやスタイルに対する並々ならぬこだわりを感じさせた。
そして、それは音楽や楽器についても言えることで、インタビューでは完成したばかりのSOILの新作「MAGNETIC SOIL」と、そのアルバムでも活躍した最近お気に入りの愛器ユリウス・カイルヴェルトのテナーサックスについて、独自の美学とこだわりを披露しながら熱っぽく語ってくれた。
実はクラシックの正統な音楽教育を受け、ジャズも名門バークリー音楽大学で学んでいる元晴。とかく破天荒なイメージで見られがちだが、実は繊細な一面を持つ彼の素顔が今回のインタビューから感じ取れるはずだ。