サックス記事 The Rev Saxophone Quartet ×リーフレック
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噂のアイテム徹底検証 第2回 響きを増幅させる驚きのアイテム

The Rev Saxophone Quartet ×リーフレック

GEAR

オランダ発、管楽器の響きと音量を増幅させるアイテムとして、すでに世界各国で話題となっている『リーフレック』。前回の本田雅人氏に続いて、今回はすでにリーフレックを愛用中の「The Rev Saxophone Quartet」に、その効果のほどを聞いた。

オランダ発、管楽器の響きと音量を増幅させるアイテムとして、すでに世界各国で話題となっている『リーフレック』。前回の本田雅人氏に続いて、今回はすでにリーフレックを愛用中の「The Rev Saxophone Quartet」に、その効果のほどを聞いた。
取材協力:島村楽器 ららぽーと豊洲店

lefreQue(リーフレック)とは ……

オランダで開発された管楽器の音響を向上させるアイテム。楽器のジョイント部にリーフレックを取り付けブリッジさせることで、頭部管の響きを管体へダイレクトに伝えることができる。フルートをはじめとする木管楽器に加え、金管楽器などすべての管楽器で使用可能!

 

音量、音質、音圧、響き、すべてが変わる
「4人のリーフレックが合わさると、さらなる驚異の効果が!」

─ 初めて吹いた時のファーストインプレッションはいかがでしたか?
上野:“おっ!?”という声が出ました(笑)。これまでとまったく音が変わったので。音の芯がすごくしっかりした、というイメージでしょうか。とにかく鳴りが圧倒的に違いました
宮越:正直、試す前の印象は「いやいや、こんな小さなパーツで、そんなに変わるわけないでしょう」でした(笑)。それが付けて吹いた瞬間「こんなに小さいのになんでここまで変わるの!?」ってなるんですから、驚きですよ。
都築:リーフレックが他の同じようなコンセプトのアイテムと異なるのは、音量だけでなく、音質、音圧、響きといった様々な要素がプラスされている点です。
田中:ソロで吹いても違いがよくわかりますが、カルテットのアンサンブルで使うことによって、音の幅がぐんと広がりました。よりハーモニーを作りやすくなりましたね。
上野4人のリーフレックが合わさると、4倍以上の効果を発揮してくれる。すべての要素がパワーアップすることにより、音の説得力が増すんです。

今後もリサイタルで使っていきたい

─ 本番でもリーフレックをお使いになられているそうですね。
上野:東京文化会館のホールでリハーサルをした際、周りの人にリーフレックの存在は言わずに、付ける前と後の音を客観的に聴いてもらいました。すると、「こっちのほう(付けたほう)が断然良いです。一体何をしたんですか?」と言われて。狭い練習室でも音の変化は感じていましたが、広いホールで使うことでより効果を実感しましたね。広くなるほど、しっかりと遠鳴りしていることがよくわかります。

こんな付け方もアリ!?

ネックのカーブ部分に二枚開いた状態で装着するというイレギュラーな取り付け方法ながら「たぶん管の厚みが補強されて、より響きが増すんです」と語ってくれた田中氏。本人命名、その名も「二枚刃」。皆さんもいろいろな付け方で効果を検証してみては!?
<注意>効果には個人差があります。正しい取り付け方法はlefreQueホームページをご確認ください。

リーフレック

自分にぴったりの素材を選ぼう! 4人のお気に入りの素材をチェック!

上野:レッドブラス+ゴールドプレート

音の強さだけでなく、音色のマイルドさなど、総合的なバランスが最も自分に合っていると感じました。ただ、それはソプラノの場合のマッチングで、アルトだとゴールドプレートですね。楽器によって好みの素材が変わってきます。

 

宮越:レッドブラス

僕は少しダークな音色が好きで、最も理想に近いのがこの素材でした。吹き心地も、他の素材と比べて適度な抵抗感があり、気に入っています。

 

都築:ゴールドプレート

音の芯の太さが段違いで、ストレスなく吹けます。内声のパートをやるときの、「もっと響きが増したらいいな」という欲求を満たしてくれます。

 

田中:レッドブラス+ゴールドプレート

低音の鳴りが増して太くなっただけでなく、高音も伸びやかに吹けるので、バリトンサックスならではの“音のふくよかさ”に磨きがかかった印象です。

 

 

>> lefreQue

lefreQue リーフレック
登場するアーティスト
画像

上野耕平
Kohei Ueno

茨城県東海村出身。8歳から吹奏楽部でサックスを始め、東京藝術大学器楽科を卒業。日本国内では早くから頭角を現し、学生時代にデビューを果たす。第28回日本管打楽器コンクールサクソフォン部門において、史上最年少で第1位ならびに特別大賞を受賞。2014年には世界最高峰サックスコンクール、第6回アドルフ・サックス国際コンクールにおいて第2位を受賞。2016年のB→C公演では、全曲無伴奏で挑戦し高評価を得ている。常に新たなプログラムにも挑戦し、サクソフォンの可能性を最大限に伝えている。CDデビューは2014年「アドルフに告ぐ」、2015年にはコンサートマスターを務めるぱんだウインドオーケストラのメジャーデビュー、また2017年にはThe Rev Saxophone QuartetのデビューCDをそれぞれリリース。第28回出光音楽賞受賞。現在、演奏活動のみならず「題名のない音楽会」、「報道ステーション」等メディアにも多く出演している。昭和音楽大学非常勤講師。The Rev Saxophone Quartet、ぱんだウインドオーケストラコンサートマスター。