チャーリー・パーカーのすべて〜ビバップとモダン・ジャズの創造主
今なお多くのプレイヤーに影響を与え続けているビバップ&モダン・ジャズの創始者、チャーリー・パーカーにフォーカスし、その魅力や技法に迫る!
THE SAX85号の特集では、今なお多くのプレイヤーに影響を与え続けているビバップ&モダン・ジャズの創始者、チャーリー・パーカーにフォーカスし、その生涯や演奏の魅力、技法に迫る。ここではその概要を紹介しよう。
鮮やかに駆け抜けたバードの短い生涯
まずは聴いておきたいパーカー名盤5選
サックス界、そしてジャズ界には、これまで数多の才人が表れ、音楽と時代を変革してきた。そして、その中でも破格の天才で、とびきりの変革者と呼べるのが、チャーリー・パーカーだ。(文:原田和典)
楽器セッティングの変遷と考察
チャーリー・パーカーの楽器やセッティングに関しては、様々な逸話が存在するが、ここでは彼の歴史の流れに沿って、その変遷がどうであったのか、当時の資料や音源から考察していく。(文:渥美順平)
パーカーの音色を探る
ジャズアルト奏者、池田 篤氏が実際に体験してきた貴重な言葉を通して、パーカーの音色を探っていく。(文:池田 篤)
国内トッププレイヤーが語る
「私が受けたパーカーの洗礼」
ビバップやモダン・ジャズの創造主であるチャーリー・パーカーは、ジャズサックス奏者のスタンダードを創り上げた張本人でもある。ゆえにジャズサックスを少しでも触れたものは、誰もがその影響下にあると言える。いわんや第一線で活躍するトッププレイヤーたちはパーカーから多くのことを吸収したはず。それについてアンケートで応えてもらった。
Q2:パーカーのプレイからどんなことを学びましたか?
Q3:パーカーのプレイから学んだことをどんな方法で身に付けましたか?
Q4:パーカーのアルバムまたは演奏曲のBEST3を挙げるとすれば?
Q5:始めてのパーカーを聴くときのオススメのアルバムは?
Q6:パーカーにまつわる面白い逸話などを知っていますか?
▼上記の質問にご回答いただいたプレイヤー▼(敬称略 ABC順)
土井徳浩/原川誠司/本田雅人/池田 篤/勝田一樹/近藤和彦/大森 明/澤田一範/菅野 浩/多田誠司/竹内郁人/寺久保エレナ/山田 穣/矢野沙織/吉野ミユキ
チャーリー・パーカーに学ぶ ビバップ奏法研究
PART1:パーカー発!定番フレーズ
チャーリー・パーカーの定番フレーズを、日本を代表するジャズアルト奏者 池田 篤氏がピックアップ&徹底解析。題材は、比較的入手しやすい、Savoy、Dial,Verveというレーベルから発表されたアルバムからの選曲。抜粋箇所も掲載した。
PART2:パーカーに学ぶモチーフの発展
パーカーのプレイにみる、柔軟な思考とそれを即座に表現することの技術を、“モチーフの発展”という視点で解析していく。 (解説:池田 篤)
PART3:チャーリー・パーカー 人気レパートリー
チャーリー・パーカーの愛想曲より4曲をピックアップし、ネオ・ビバッパー竹内郁人氏のアドリブアレンジによるスコアを掲載。定期購読会員の方は、連動の会員プレゼントCDに収録されている、お手本演奏+マイナスワン音源も活用できる。(今号より入会の方もプレゼント対象)
<掲載Score>
『コンファメーション』
『ドナ・リー』
『セグメント』
『ラヴァー・マン』
PART4:ビバップ的フレーズを吹くための練習法
「ジャズらしいサウンド」をどんな時に感じるか? 前項に続いて竹内郁人氏が、日々の練習に取り入れやすい、ビバップ的アプローチ方法を8つのステップを踏んで紹介する。(解説:竹内郁人)