サックス記事 大森明_トップ奏者に訊く!美音の作り方
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THE SAX vol.86 Special Contents

大森明_トップ奏者に訊く!美音の作り方

LESSON

ジャズ・シーンを代表する大森 明氏の音色づくりとは? 各シーンを代表する、個性的な音色を持つトッププレイヤー4人に"音色磨きの秘訣"などを訊いた。

各シーンを代表する、個性的な音色を持つトップ・プレイヤー4人に、それぞれ現在の“音色”に至るまでの経緯、“音色磨きの秘訣”などを訊いた。

 


大森明
Profile
おおもり・あきら●1949年福岡県出身。高校時代よりプロ活動を開始。その後国立音大、バークリー音楽院に学び、在学中からソロイストとして活躍。卒業後8年間のニューヨーク滞在中にチャーリー・ミンガスのレコーディング「Me Myself An Eye」「Some thin‘Like A Bird」に参加、79、82年のニューポートジャズフェスティバルへの出演をはじめ、数多くのミュージシャンとの共演を通して本格派ジャズメンとしてのスピリットを学ぶ。83年にバリー・ハリス、ロン・カーター、リロイ・ウイリアムスをバックに初リーダー作「To Be Young And Foolish」を発表。84年に帰国後、数々のアルバムをリリースし2001年「PRIME MOMENTS」でスイングジャーナル誌のジャズディスク大賞にノミネートされる等、専門家筋の間でも高い評価を受けている。その後も精力的な活動を続け、2015年に「マンハッタン組曲」をリリース。現在はTrads Fan School of Musicにて後進の育成にも力を注いでいる。

 

Q.1: 音色を意識し始めたのはいつ?

 徐々にですよね。若いときは、レコードで聴いた音色を真似するところからでした。中学校の吹奏楽部で最初はテナーを吹いていました。その頃、アメリカン・ポップスが流行っていて、サム・テイラーやシル・オースチンが僕のアイドルだった。

 

Q.2:音大時代はどのようにやってきた?

 音大に入る前に、阪口 新氏の公開レッスンを受けたんだけど、他の人たちの音と自分の音があまりにも違って「え? サックスってこんな音するの!?」とショックを受けました。そこから受験までに2ヶ月しかなかったから、セッティングも変えてそれはもう大変でした。

 入学してから、しばらくクラシック用のマウスピースで吹いていたけど、夜は演奏の仕事でキャバレーや新宿ピットインに出入りするようになっていたから、そのセッティングでは現場で通用しないな~と感じるようになって、そのときの先生だった石渡悠史氏に相談したら、メイヤーのマウスピースで(授業を)受けていいよと言ってくださって……優しい先生でした。でも、まだその頃の音色は中途半端で、なんちゃってジャズみたいな音でした。

 


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Q3:プロになってから、音色が変わった?
Q4:その頃の理想の音色とは?
Q5:ニューヨーク時代はどうでしたか?
Q6:分かってきたこととは、何でしょうか?
Q7:リー・コニッツから学んだことは?
Q8:リー・コニッツの音色にも影響を受けた?
Q9:リードの一番鳴るポイントを見つける方法は?
Q10:大森さんのアンブシュアは?
Q11:マウスピースの変遷を教えてください
Q12:音色に一番影響を与えるものは?
Q13:大森さんにとって〝音色〟とは?
Q14:現在のセッティングは?  

登場するアーティスト
画像

大森明
Akira Omori

1949年生まれ、福岡県出身。高校時代よりプロ活動を開始。その後、国立音楽大学、バークリー音楽院に学び、在学中からソロイストとして活躍。卒業後8年間のニューヨーク滞在中チャーリー・ミンガスのレコーディング「Me Myself An Eye」「Somethin’ Like A Bird」に参加。1979年、1982年のニューポートジャズフェスティバルへの出演を初め、数多くのミュージシャンとの共演を通して本格派ジャズメンとしてのスピリットを学ぶ。83年バリー・ハリス、ロン・カーター、リロイ・ウイリアムスをバックに初リーダー作「To Be Young And Foolish」を発表。84年帰国後「Back To The Wood」ではレイ・ブライアントを、「Trust In Blue」では、エルヴィン・ジョーンズをフィーチャー、2001年発表の中牟礼貞則氏をフィーチャーした「PRIMEMOMENTS」は「スイングジャーナル」誌のジャズディスク大賞にノミネートされる等、専門家筋の間でも高い評価を受けている。2006年、New York 録音作「Recurrence」、2009年、前田憲男氏との「Matin’ Time」、2015年、Hod O’Brien との「ManhattanSuite」と、常にハイクオリティーなストレートJazz を追求し続ける。教則本の制作も手がけ2005年、新刊著書「実践、Jazz Adlibシリーズ」が出版され、現在もThe Sax誌に自己の連載コーナーを持ち若手の育成にも力を注いでいる。

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