DAVE KOZ 美しい音色と歌心で人々を魅了するスーパーサックスプレイヤー
THE SAX vol.86 Interview
聴くものすべてをハッピーにしてくれるサックス・プレイヤー、デイヴ・コーズ。そんな彼が今年の9月に、ブルーノート公演のために来日。忙しいツアースケジュールの合間をぬって、インタビューに応じてもらった。新作のクリスマス・アルバムや近況、今後の活動予定など話は尽きず、笑顔に溢れるひとときとなった。
(文:櫻井隆章/協力:ブルーノート東京、ユニバーサルミュージック)
日本のファンにもすっかりお馴染みの存在となったデイヴ・コーズ。1963年ロサンジェルス生まれだから今年で54歳だが、実に若々しくエネルギッシュ。そして必ず大満足のライブを見せてくれることでも人気だ。そんな彼に、直接インタビューすることができた。彼はこの秋にクリスマス・アルバムを発売している。彼にとっては実に4枚目となるクリスマス作品なのだが、そのあたりから聞いてみた。
オリジナル・メンバーで収録した新作
- ――
- 人気のあるクリスマス・ナンバーって結構多いですが、それでも限りがあると思います。同じ曲を取り上げることになったりしたのではありませんか?
- Dave
- いや、そうでもないんだ。確かにクリスマス・ナンバーの人気曲は限りがあるけど、アレンジが変れば全く別の曲になる。今回のアルバムは、6割ほどは初めて取り上げた曲になった。それ以外は新しいアレンジにしてまったく別の曲になったよ。それに、そのアルバムには信じられない程の豪華なゲストを迎えることができたたしね。デイヴ・コーズ&フレンズのオリジナル・メンバーに加え、スティーヴィー・ワンダーにエリック・ベネイ、メイザ・リークやグロリア・エステファン、そしてジョナサン・バトラーなどだ。こんな人たちが参加してくれれば、そりゃ違ったものになるさ(笑)。それに、僕は年末のクリスマス・ツアーを続けて、もう20年にもなるしね。そのツアーの内容も、毎年変えているんだ。毎回ショウの内容が変るからこそ、毎年多くのお客さんが観に来てくれているってことじゃないかな? 僕は同じことを繰り返すのが嫌いでね(笑)。僕の毎日もそうなんだ。今年の夏は、ベーシストのラリー・グラハムと一緒にツアーしていてね。『ファンク・サマー・ツアー』と名付けていたんだが、それが終って今回用のリハーサルをし、アジアに向けて出発して、今回のライヴになった。毎日が違っていて、実にフレッシュだよ(笑)
(続く)
プロフィール
デイヴ・コーズ
ボビー・コールドウェルにリクルートされ、キャリアをスタートさせる。その後、リッピントンズやトム・スコットのバンドで名を上げ、フュージョン系のファースト・コール・ミュージシャンとして活躍。1990年、ケニー・Gを世界に送り込んだ名キーボーディスト ジェフ・ローバーの尽力により、名門キャピトルとセルフタイトルのアルバムでデビュー。1994年には自らパーソナリティを務めるラジオ番組をスタートさせ人気を博す。6度のグラミー賞候補歴を持ち、現在スムース・ジャズ・シーンの頂点に立つ名実共に人気のサックス奏者。
Dave Koz And Friends 20th Anniversary Christmas
[CRE00567] Concord Records
[演奏]Dave Koz(Sax)、David Benoit(Key), Rick Braun(Tp), Peter White(Guit)、他
[収録曲]Winter Wonderland、Joy to the Wonderful World、Christmas Time Is Here、Feliz Navidad、Hark! the Herald Angels We Have Heard on High、Have Yourself a Merry Little Christmas、O Tannenbaum、Silent Night、 Hallelujah、O Little Town of Bethlehem、The Home Medley
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