クワチュール・ベー ~結成10周年を迎え、新たな一歩を踏み出す~
THE SAX vol.86 | Interview
サクソフォン四重奏団、クワチュール・ベーが結成10周年を迎えた。年間50回を超える全国各地での演奏活動を行ないながら、去る9月には初の海外単独公演を台湾で行ない、11月に3枚目となるCD「プルミエ・クワチュール」をリリース。12月には第3回演奏会を開催する。多忙を極めるなか、今回はメンバー3人にお集まりいただいて、充実のメモリアルイヤーについてお話を伺った。(協力:ミリオンコンサート協会)
基礎となったアウトリーチの研修
- ――
- 10周年、おめでとうございます。これまで、メンバーチェンジもなくコンスタントに活動を続けてこられた理由は何だと思いますか?
- 國末
- 最初から、同じメンバーで長く続けていきたいと強く思っていました。目の前にある活動をひとつひとつ一生懸命にやっていたら、いつの間にか10年経っていたという印象です。
- 有村
- 結成当初、「(ー財)地域創造」のアウトリーチフォーラムに参加して、研修を受けたことが大きかったと思います。1ヶ月ほど寝食を共にしながら、プログラムの組み方やトークの仕方などの教えを受けました。あのとき学んだことが、今も活きていると感じますね。
- 山浦
- カリキュラムがしっかりしていて、トークひとつ取っても相手が中学生と小学生では言葉の選び方も違ってくるなど、細かい点まで教わりました。
- 有村
- 最初の時点でそういう機会を得られたのは、運が良かったと思います。僕らの基礎になっています。
- ――
- では、10年間で印象に残っている出来事は?
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プロフィール
クワチュール・ベー
2007年結成。グループ名の由来は、血液型が全員B型であること。一般財団法人地域創造 平成 22・23年度公共ホール音楽活性化事業登録アーティスト。現在は同支援事業アーティストとして全国各地においてホール、学校、コミュニティなどで地域に密着した演奏活動を行ない、幅広い年齢層の圧倒的な支持を得ている。グループとしての公演数は年間50回を超え、4つの個性的な「B」が生み出す無限の可能性を持つ音楽を追求し、日々活動中。2010年に1stアルバム「トゥー“B”コンティニュード」、2013年に2nd アルバム「サクソフォーン・ルネッサンス」(『レコード芸術』誌にて特選盤に選定)をリリース。2015年、ストラスブール(フランス)で開催された第17回ワールド ・サクソフォーン・コングレスに参加。2016年、NHK-FM「吹奏楽のひびき」に出演。2017年11月、3rd アルバム「プルミエ・クワチュール」をリリース。
「Premier Quatuor(プルミエ・クワチュール)」
【NAT-16451】¥ 2,700 (税抜)
[曲目]第一四重奏曲作品53(サンジュレ)/民謡風ロンドの主題による序奏と変奏(ピエルネ)/小四重奏曲(フランセ)/アンダンテとスケルツォ(ボザ)/グラーヴェとプレスト(リヴィエ)/鉛の兵隊の行進(ピエルネ:ミュール編)
[演奏]Quatuor B:國末貞仁(Ss)、山浦雅也(As)、有村純親(Ts)、小山弦太郎(Bs)
「クワチュール・ベー 第3回演奏会」
日時:12月25日(月)19:00
会場:東京文化会館小ホール(東京)
料金:¥4,000(一般)、¥3,000(学生)
曲目:第一四重奏曲作品53(サンジュレ)/グラーヴェとプレスト(リヴィエ)/委嘱新作※世界初演(新垣隆)/6つのバガテル(リゲティ)/弦楽四重奏曲第1番ト短調作品10(ドビュッシー)
問合せ:03-3501-5638(ミリオンコンサート協会)
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