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THE SAX vol.92 l Disc Review【JAZZ】
「WIND」徳田雄一郎RALLYZZDIG
17歳で橋爪亮督に師事して、その後ボストンに渡りバークリー音楽院で学んだサックスプレイヤー徳田雄一郎。前作から5年ぶり8作目となる新作だが、その間にまた世界各地を飛び回り曲想を得たであろうことが窺える。インド音楽やフラメンコ、地中海風など、そのエッセンスを見事に自身の音楽に溶け込ませている。
「WIND」徳田雄一郎RALLYZZDIG
【GNPR-1152】¥3,240(税込)GoodNess Plus Records
[演奏]徳田雄一郎(Ss,As,Vo)、柳隼一(Pf)、鈴木直人(Guit)、大垣知也(Bass)、柵木雄斗(Ds)
[収録曲]MANDALA、WIND from Normandy、Brings Me Southern Distance、Verano De Escocia〜Summer in Scotland、KAMOME〜Seagull、The Hat Catches The Leeway、Sweet Dreams My Love、Lotus Flowers、One Flag、WIND Ⅱ〜Prayer、WIND〜Space Dreamers Version
中堅実力派の5年ぶり8枚目の新作!
17歳で橋爪亮督に師事して、その後ボストンに渡りバークリー音楽院で学んだサックスプレイヤー徳田雄一郎。2004年に帰国すると、ほどなくしてインディーズレーベルGoodNess Plus Recordsを設立。そこから現在のグループの前身となる徳田雄一郎QuINtetとしてデビューアルバムをリリース。その後、徳田雄一郎RALLYZZDIGとグループ名を改め、本作で8作目を数えるという中堅実力派だ。前作から5年ぶりとなる新作だが、その間にまた世界各地を飛び回り曲想を得たであろうことが窺える。インド音楽やフラメンコ、地中海風など、そのエッセンスを見事に自身の音楽に溶け込ませている。徳田のサックスと鈴木直人のギターの絡みも効果的で、ユニゾンでの音の重なりには個性的な魅力を感じる。ハチロクのバラード『Sweet Dreams My Love』では達者なヴォーカルも披露。