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THE SAX vol. 93lDisc Review【CLASSIC】
「reborn」SAXIDEA
新たに若手の弟子たちと組み復活したサクソフォンカルテット「SAXIDEA」。艶やかな音色が溶け合い絡み合う、王道を継承する極上の演奏が聴ける一枚。
「reborn」SAXIDEA
【NAT18211】¥2,700(税別)Studio N.A.T[演奏]武藤賢一郎(Ss)、茂木建人(As)、小山弦太郎(Ts)、歌頭諒(Bs)
[収録曲]ジャン・アプシル:ルーマニア民謡の主題による組曲 Op.90、アルフレッド・デザンクロ:サクソフォーン四重奏曲、ギィ・ラクール:サクソフォーン四重奏曲、ジャン・リヴィエ:グラーヴェとプレスト
艶やかな音色が溶け合い絡み合う、王道を継承する極上の演奏
1975年に日本人で初めてパリ国立高等音楽院に入学し、さらに1978年にギャップ国際コンクールで日本人初の国際コンクール入賞者となった武藤賢一郎。日本サクソフォン史に足跡を残すフロンティアで、かのダニエル・デファイエの薫陶を受け日本にも大きな財産をもたらした。そんなレジェンドが、1997年に一度結成して惜しまれつつ間もなく解散したサクソフォンカルテット「SAXIDEA」を復活させた!
今回も弟子たちとのグループだが、顔ぶれは若手に一新した。取り上げた楽曲はマルセル・ミュール・サクソフォーン四重奏団に献呈された大定番の3曲に、そのミュール四重奏団のメンバーでもあったラクールの代表作というラインナップ。艶やかな音色が溶け合い絡み合う、王道を継承する極上の演奏が聴ける。